研究課題/領域番号 |
20K00018
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 明治大学 (2021-2022) 金沢星稜大学 (2020) |
研究代表者 |
枝村 祥平 明治大学, 経営学部, 専任教授 (50725588)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 永遠の哲学 / ルネサンス哲学 / 中国哲学 / ライプニッツ / 比較思想 / 宗教改革 / ケンブリッジプラトニスト / 哲学 / 17世紀西洋哲学史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、哲学史で重要概念となってきた「永遠の哲学」を、時代・地域を超え受け継がれてきた普遍的な神学の伝統にルネサンス期に着目したフィチーノにはじまり、ピコ、「永遠の哲学」概念をはじめて組織立った仕方で示したステウコ、イングランドでプラトニズムをも継承しつつ「永遠の哲学」を模索したモアとカドワース、そして中国をも視野に取り込んだライプニッツに到るまで、それぞれのテキストを精読して明らかにすることにある。そして綿密な歴史的研究により、現代の比較思想、自然神学、神秘主義などを研究するために不可欠な歴史的・哲学的基礎を構築することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究において私は、フィチーノからライプニッツに至るまでの重要人物たちによる、時代や地域を越えた普遍的な哲学を古代文献のうちに模索を解明しようとした。その結果、キリスト教徒ではなかった古代人にそうした普遍的な哲学を見出したことが結果として、古代中国哲学においてもそれを認めることに繋がった過程を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
20世紀以降、例えばオルダス・ハクスレー『永遠の哲学(The Perennial Philosophy)』に代表されるように、西洋古代の文献や儒教の古典のみならず、仏教・道教の文献や、ヒンドゥー教・イスラム教の文献に、人類一般に普遍的に通用する哲学を模索する試みがみられた。本研究は、15-18世紀においてそうしたトレンドの準備がなされた過程を明らかにするものであるといえる。
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