研究課題/領域番号 |
20K00025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
森 一郎 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (00230061)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 世界への愛 / ハイデガー / アーレント / 政治哲学 / 革命論 / ハイデガー事典 / ニーチェ / 三木清 / 憲法論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、現代日本における哲学の可能性を求めて、「ポリスへの愛」という生のかたちを解明することを目的とする。また、本研究の独自性は、わが国のかたち(ポリテイア)を規定している日本国憲法について、政治哲学的省察を行なう点にある。政治共同体という共通のもの(レス・プブリカ)への関わりは、当の共同体の「始まりの約束」を表わす憲法をどのように解し、遇するかに懸っている。国を愛する仕方は、国家構成原理たる最高法規への態度のとり方におのずと映し出されるのである。「ポリスへの愛」を探究する本研究が、「始まりとしての憲法」を中心テーマに据えるゆえんである。
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研究成果の概要 |
本研究プロジェクト「「世界への愛」をめぐる政治哲学的探究」では、ハイデガーとアーレントの哲学的パースペクティヴに基づき、「人びととともに‐物たちのもとで‐私は世界に住まう」という 根源的事実を存在論的に解明し、われわれの世界を愛することを学ぶレッスンを積むことを試みてきた。公刊した主な研究成果は、次の通り。森一郎の単著2冊:『ポリスへの愛 アーレントと政治哲学の可能性』、『アーレントと革命の哲学 『革命論』を読む』。森一郎の単独訳書1冊:アーレント『革命論』。森一郎の編著2冊:『近代日本思想選 三木清』、『ハイデガー事典』。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ハイデガーとアーレントとともにみずから哲学する森一郎の「世界への愛」研究プロジェクトは、この3年間、 強力に推進され、2冊の単著『ポリスへの愛 アーレントと政治哲学の可能性』(2020年)と『アーレントと革命の哲学 『革命論』を読む』(2022年) の公刊によって多大な成果を達成した。アーレント『革命論』のドイツ語からの単独訳(2022年)は、多くの市民に繙かれている。単独編著『近代日本思想選 三木清』(2021年)と、森が編集委員として参画した『ハイデガー事典』(2021年)も、一般読者に歓迎されている。
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