研究課題/領域番号 |
20K00029
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山本 芳久 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50375599)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 西洋中世哲学 / イスラーム哲学 / ユダヤ哲学 / 超越 / 理性 / 自然法 / トマス・アクィナス / マイモニデス / 比較哲学 / 比較宗教学 / 三大一神教 |
研究開始時の研究の概要 |
「超越」と「理性」という宗教哲学の根本概念を切り口にしながら、西洋中世哲学(トマス・アクィナス、ウィリアム・オッカム)、イスラーム哲学(イブン・ルシュド、ガザーリー)、ユダヤ哲学(マイモニデス)における法思想を比較哲学的・比較宗教学的に分析する。そのことを通じて、古代哲学からイスラーム哲学・ユダヤ哲学を経てラテン・キリスト教世界に至る哲学史の多角的な再検討を行ないつつ、一神教世界を代表する哲学者・神学者たちの「啓示法」と「自然法」に関する理論を比較考察することによって法の基礎づけに関する哲学的考察を深めながら、現代における文明間対話のための橋頭堡を確立する。
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研究成果の概要 |
別々に研究されることの多い西洋中世哲学、イスラーム哲学、ユダヤ哲学を同じ土俵に乗せて研究することによって、三大一神教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)相互の思想的な共通性と相違の双方を、「<超越>と<理性>」という観点から明らかにした。3年間において5冊の単著を刊行し、充分な成果をあげることができた。「<超越>と<理性>」というテーマに関する研究成果は、『超越と理性:キリスト教、イスラム教、ユダヤ教と中世哲学』(東京大学出版会)として刊行する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上記のように、本研究の研究成果は、『超越と理性:キリスト教、イスラム教、ユダヤ教と中世哲学』(東京大学出版会)として刊行する予定である。西洋中世哲学、イスラーム学、ユダヤ学、比較文明論、比較法学という複数の領域の知見を有機的に結合し、個別の領域だけでは見えにくい問題を発見・解決する本研究が完成した暁には、成果を関連諸学に還元するなかで、関連諸学相互間に新たな繋がりを形成し、関連諸学のそれぞれに新たな研究の進展の刺激を与えることが予想される。
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