研究課題/領域番号 |
20K00060
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
舘 隆志 駒澤大学, 仏教学部, 講師 (70771509)
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研究分担者 |
吉村 誠 駒澤大学, 仏教学部, 教授 (60298106)
師 茂樹 花園大学, 文学部, 教授 (70351294)
山口 弘江 駒澤大学, 仏教学部, 准教授 (20599394)
柳 幹康 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (10779284)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 達磨宗 / 日本禅宗史 / 仏地房覚晏 / 心根決疑章 / 大日房能忍 / 曹洞宗 / 臨済宗 / 道元 / 禅思想 / 中世禅 / 鎌倉時代 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、申請者が2018年に発見した達磨宗の新出史料『心根決疑章』を詳細に読解することにより、日本中世初期の禅宗の受容と展開を明らかにする。達磨宗の実態は長らく不明であったが、仏地房覚晏の自著『心根決疑章』の発見で、その思想を直接研究することが初めて可能となった。同書は、各種各様の文献・教理を引用しているため、これらの各専門家の協力を仰ぎ会読することで、その思想の読解を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、達磨宗新出史料『心根決疑章』の読解を中心とする研究である。共同研究者とともに、3年間、計19回に及ぶ研究会を行い、『心根決疑章』の読解を完了して公表したことが最大の成果である。これにより、覚晏の思想について考察することが可能となった。さらに、金沢文庫所蔵本と国文学研究資料館所蔵本との対校を行い、史料的な評価を確認することができた。 これらの成果とともに、関連する研究も多く蓄積できた。特に、著者である仏地房覚晏の足跡を詳らかにし、また覚晏の会下から栄西門流に転派した大歇了心の足跡を明らかにすることができた。これら蓄積された研究は、今後の日本禅宗研究に大きく資するものとなろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における仏地房覚晏の著述『心根決疑章』の読解は、達磨宗や覚晏の思想を考察することを可能とならしめる最初の成果であり、日本禅宗史や、日本禅思想史において画期的な視点をもたらすものとなった。 さらに、本研究において覚晏撰『一字訣』を新たに発見したことにより、覚晏の思想や達磨宗についてより総合的に研究することが可能となったのである。本研究はJSPS科研費JP23K00053「新出史料『一字訣』の読解を中心とした仏地房覚晏と達磨宗の総合的研究」(基盤研究C、代表者:舘隆志、分担者:吉村誠、師茂樹、山口弘江、柳幹康)で継続されることとなる。
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