研究課題/領域番号 |
20K00088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
赤江 達也 関西学院大学, 社会学部, 教授 (30823819)
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研究分担者 |
大澤 絢子 東北大学, 国際文化研究科, JSPS特別研究員(PD) (50816816)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 宗教雑誌 / メディア / 大正 / 求道者 / 宗教家 / 仏教 / キリスト教 / 宗教文学 / 宗教 / メディア宗教 / 独立系宗教者 / 活字メディア / 修養・教養・道徳 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、メディアに依存した宗教的言説実践、すなわち「メディア宗教」という新たな視座から、大正期に活発化する活字メディア上の宗教活動を検証し、宗教や教派の別を超えた「求道的な宗教性」と「流動的な組織形態」の実態を解明する。研究方法としては、明治末期から昭和戦前期にかけて既成の教団の外で活動した求道者・独立系宗教者たちに注目し、彼らが刊行した膨大な活字媒体(雑誌・書籍・小冊子)の収集整理と言説分析を行う。近代宗教と活字メディアの密接不可分な実態を解明し、広範な読者層の存在や修養・教養・道徳と浸透しあう宗教的ランドスケープを描き出すことで、教団中心に語られやすい日本近代宗教史を拡張・更新する。
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研究成果の概要 |
本研究では、「メディア宗教」という視点から、明治末期から大正・昭和期にかけて既成教団の外で「宗教的なもの」がメディア(主に書籍や雑誌などの出版メディア)と結びつきながら展開していく過程を明らかにした。 本研究を通して、「教団的宗教性」の内外に広がる「拡散的宗教性」──修養・教養・道徳などと近似した、個人的かつ分散的な宗教信仰のあり方──を歴史的かつ理論的に把握することで、近現代日本の「宗教的ランドスケープ」を総体的に描き出すための基盤を整備した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大正期には、教団的な「宗教」には収まらない「宗教的」言説が大量に書かれ、読まれるようになる。「新宗教」の宣伝や批判、修養論・人生論・健康論といった多様な「宗教的」言説の大量流通がはじまっている。その社会的な広がりと歴史を「メディア宗教」という理論的視点から具体的に解明した点に、本研究の学術上の意義がある。 伝統教団の「正統的」教義には収まらない「宗教的」言説が、独立系宗教家によって活字メディアで発信され、読者たちによって大量に受容される。こうした「メディア宗教」的な状況は、現代の宗教やスピリチュアリティにも通じるものであり、近現代日本の宗教的・文化的状況を理解する上で重要な意義を持っている。
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