研究課題/領域番号 |
20K00126
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
栗田 秀法 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (10367675)
|
研究分担者 |
玉田 敦子 中部大学, 人文学部, 教授 (00434580)
新居 洋子 大東文化大学, 文学部, 准教授 (10757280)
隠岐 さや香 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (60536879)
佐々木 真 駒澤大学, 文学部, 教授 (70265966)
中島 智章 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (80348862)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | アカデミー・フランセーズ / 王立絵画彫刻アカデミー / 王立碑文文芸アカデミー / 王立科学アカデミー / 王立音楽アカデミー / 王立建築アカデミー / 王立建築アカデミ― / アカデミー |
研究開始時の研究の概要 |
アカデミーとは本来、立場を同じくする学者もしくは愛好家の共同体のことで、フランスの王立諸アカデミーは宮廷や行政官僚組織の一部としてではなく、かといって全くの愛好家団体でもない、中間的な存在であった。決して完全な自由を享受はしなかったが、民間の組織では期待し得ない持続的な活動資金に恵まれ、一代限りの特定の個人の意図や営利に左右されない学術および芸術の探求が可能になった場であった。このことを踏まえ、本研究では、黎明期にあった人文社会科学、自然科学をはじめとする近代的な諸学門、諸芸術の領域が、初期近代のアカデミーという場を与えられ、次の時代につながる制度的基盤を形成していった過程を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
旧体制期のフランス・アカデミー(アカデミー・フランセーズ、王立絵画彫刻アカデミー、王立碑文文芸アカデミー、王立科学アカデミー、王立音楽アカデミー、王立建築アカデミー)をめぐって、各アカデミーの専門家が知見を持ち寄り諸アカデミー相互の比較検討を行うという世界的にもまれな新しい試みに取り組み、黎明期にあった人文社会科学、自然科学をはじめとする近代的な諸学門、諸芸術の領域が、初期近代のアカデミーという場を与えられ、次の時代につながる制度的基盤を形成していった過程の一端を浮かび上がらせることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フランスにおける諸アカデミーの制度を支える政治的・経済的・社会的・文化的基盤、その理念と現実について、各アカデミーのあいだの差異に留意しつつ、またアカデミーと外部との関係――例えば、国家との関係、大学との関係、職人などの団体との関係、地方との関係、他国・他地域との関係など――を検討しながら、考察・検証を進めることを通じてフランス・アカデミーを総合的に捉えるための礎が築かれた。その結果、アカデミーの制度がもつ、社会や文明の中での位置づけをさらに検討するための可能性が大きく開かれた。
|