研究課題/領域番号 |
20K00146
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
西間木 真 東京藝術大学, 音楽学部, 准教授 (10780380)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 『音楽についての対話』 / アレッツォのグイド / 中世音楽理論 / 中世音楽教育 / 中世写本 / 音楽についての対話 / 音楽理論 / 音楽写本 / 中世ラテン文献学 / 中世写本学 |
研究開始時の研究の概要 |
11-12世紀の音楽理論および音楽教育実践のあり方を『音楽についての対話』の受容と、11-12世紀に『対話』をもとに展開されたさまざまなタイプの音楽理論書およびトナリウスの分析という二つの観点から検証し、そこから得られた新たな知見を地域の音楽上の伝統やレパートリーと照らし合わせて考察する。
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研究成果の概要 |
『音楽についての対話 Dialogus de musica』(c.1000)は、アルプス以北に伝承する過程でさまざまな加筆や改訂の対象となり、そこから新しい理論書やトナリウスが生み出された。本研究では『対話』の全写本を比較検討し、伝承の経路と受容について検討した。同時に『対話』の影響がみられる未刊行のアキテーヌ・トナリウス(パリ7185写本とパリ7211写本)を校訂・分析した。その結果、カロリング時代から伝わる古代の理論と『対話』の実践的な理論の融合が試みられていることが明らかになった。さらにフクバルドゥスの『音楽』(c. 900)とアレッツォのグイド『韻文規則』(1025 頃)を訳出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一次史料の網羅的な調査・研究によって西洋音楽史の上で重要な理論書のクリティカル・エディションを作成したことで、今後の文化史、音楽学研究の基盤を確立することになる。同時に一次文献の網羅的な調査によって未刊行の史料を調査、分析、校訂することで、『対話』およびアレッツォのグイドの理論によって淘汰された11-12世紀の未知の音楽理論や音楽教育実践に光を当てて新しい研究テーマを開拓した。さらにフクバルト『音楽』、アレッツォのグイド『韻文規則』など音楽史上の基本文献の日本語訳を作成し、広く一般に紹介した。
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