研究課題/領域番号 |
20K00150
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
劉 文兵 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 准教授 (70609958)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 日中映画交流史 / 日本コンテンツの海外輸出 / 日本のイメージ / 日本漫画の実写化 / 中国での日本映画上映 / 上海国際映画祭 / 北京国際映画祭 / 小市民意識 / 日本のコンテンツ / 日中映画交流 / 日本映画の受容 / 日中国交正常化50周年 / イメージの反転 / リメーク / ノスタルジー / 文化翻訳 / F・デーヴィス / ホミ・k・バーバ / 日中映画交流のアクチュアルな現在 / 中国人による日本映画のリメイク / 中国での日本映画の上映 / 中国における日本のイメージの変遷 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、近年の中国での日本映画の上映や、活発化している日本映画のリメイクを考察することをつうじて、かつて中国人が抱く日本のイメージが、煌びやかな先進国からノスタルジーの対象と化しつつあるという事象を、表象の歴史的分析という手法で析出する。日中双方のパワーバランスの変化や、中国社会や中国人のメンタリティーの変容を、社会学のアプローチで解明するばかりでなく、中国の観客のノスタルジーを喚起するオリジナルな作品をつくる代わりに、日本映画をリメイクしなければならない中国映画人の思惑を、製作に携わる映画人への取材をつうじて明らかにする。さらに今後の中国における日本のイメージの展開についても考察したい。
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研究成果の概要 |
本研究は、日中映画交流史を 踏まえつつ、とりわけ近年の中国での日本映画の上映や活発化している日本映画のリメイクを考察することをつうじて、かつて中国人が抱く煌びやかな先進国の日本のイメージがノスタルジーの対象と化しつつあるという事象を明らかにした。そして、日中両国のパワーバランスの変化や中国人のメンタリティーの変容を、社会学のアプローチで解明するとともに、中国の観客のノスタルジーを喚起するオリジナルな作品をつくる代わりに、日本映画をリメイクしなければならない中国の映画人の思惑を、製作に携わる映画人への取材をつうじて明らかにした。さらに、今後の中国の文化構築に対して日本文化が果たす影響を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は近年の中国における日本映画の受容とリメイクを研究対象とし、大きな研究成果を挙げた。すなわち、著書4冊(そのうち、単著1冊、共著・分担執筆3冊)。論文5編。学会での研究発表3回。依頼講演3回。科研による国際シンポジウムの主催1回。さらに、計21名の日中映画の関係者に取材をおこない、貴重な映画史的証言を得た。日中両国のメディアにおいて研究成果を広く発信してきたのである。
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