研究課題/領域番号 |
20K00153
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 聖徳大学 |
研究代表者 |
桑原 規子 聖徳大学, 文学部, 教授 (90364976)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日系アメリカ人 / 日米美術交流 / 戦後日本美術 / 国際化 / 日米交流 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの戦後日本美術史の記述に日系アメリカ人美術家の存在はほとんど登場しないが、太平洋戦争の終結後、日本美術が復興し国際化を図るうえで日・米両国語をこなせる彼らが果たした役割は大きい。そこで、本研究では1945年から1960年代前半までの日系アメリカ人美術家(在日、在米)の活動を調査することにより、彼らが戦後日本美術の国際化に果たした役割を検証し、戦後日本美術史の隠れた一側面を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、1945年から1960年代前半までの日系アメリカ人美術家(在日、在米)の活動の調査を通して、彼らが戦後日本美術の国際化に果たした役割を検証することを目指した。その結果、内間安セイが在日アメリカ人と日本人美術家の橋渡し役、ジョージ蔦川が米国側から招聘された渡米日本人美術家の受け入れ先となり、イサム・ノグチが米国で開催される国際展に日本人美術家を参加させるための口添え役、渡米した日本人美術家や帰米した内間安セイのサポート役という重要な役割を果たし、日米美術交流に貢献したことが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
在日・在米の日系アメリカ人美術家たちが戦後日本美術の復興と国際化に果たした役割については、具体的な研究がほとんど行われず、日本の戦後美術史にも記述されてこなかった。本研究では、日米の美術館や研究機関、作家遺族宅に所蔵されている資料の調査に基づき、彼らが関与した活動とその意義について明らかにした。それによって、日系アメリカ人が果たした役割が明確となり、これまで見落とされてきた戦後美術史の新たな側面が解明されることに繋がったと考える。
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