研究課題/領域番号 |
20K00176
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 多摩美術大学 |
研究代表者 |
森脇 裕之 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (30304182)
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研究分担者 |
井口 壽乃 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (00305814)
村上 史明 筑波大学, 芸術系, 助教 (30512884)
シャルル クリストフ 武蔵野美術大学, 造形構想学部, 教授 (50319224)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | メディアアート / インターメディア / ビデオ彫刻 / ハイテクノロジーアート / 名古屋国際ビエンナーレARTEC / メディア芸術 / アート&テクノロジー / デジタルアーカイブ / 先駆的メディアアート / 名古屋国際ビエンナーレ / 技術と芸術 / 山口勝弘 / 名古屋子国際ビエンナーレ / パブリックアート / アート&テクノロジー / メディア技術 / メディア・アート史 / メディア技術開発 |
研究開始時の研究の概要 |
歴史的評価が高まるメディアアート分野で、黎明期にある先駆的なメディアアート作品の保護と修復・再展示の取り組みが始まっている。作品修復作業の過程から、当時のメディア技術の手法と表現の背景が明らかになってくる。メディア技術の進歩にともなう表現の変遷をとらえ直し、そこにある連関性を明らかにしながら、歴史的位置づけを明確にすることで、メディアアートのテーマ性に関わる本質的な特長を明らかにする研究を行う。
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研究成果の概要 |
山口勝弘のビデオ彫刻3作品について、修復展示を行ない、制作意図や当時の社会背景の実状を調査した。作者に関連深いゲストを招待しシンポジウムを行った。メディアアート分野の形成期に開催された「名古屋国際ビエンナーレARTEC」の解散後に残された資料について、目録の作成を行ない、デジタルアーカイブ作業に着手した。 先駆的メディアアート作品の修復を通じて、制作当時のアートとテクノロジーの関係性や社会背景を考証することができた。メディアアート成立前史の歴史的な流れや社会的状況について学会発表を行った。本研究活動を通じて日本のメディアアートの形成に関する総合的な研究論考に取り組むことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はメディアアートの資料研究によって、科学と芸術の相関関係を科学史と美術史の双方に沿って体系的に明らかにする取り組みである。 科学技術イノベーション基本法が施行され、科学と人文社会科学との融合が、これからの知的探究目標として定められてゆこうとしているなかで、前世紀よりアート&テクノロジーのテーマを実践してきたメディアアートの有効性を再評価する。アートとテクノロジーのプラットフォームにイノベーションをもたらす可能性を探り、双方からの共創体制づくりに取り組む理論的な背景を打ち立てる。そのために20世紀に行われたアート&テクノロジーによる作品群の相関関係を歴史的に体系化し考察する必要がある。
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