研究課題/領域番号 |
20K00209
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
折笠 敏之 東京藝術大学, 音楽学部, 准教授 (80751479)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 作曲方法論 / CAO(コンピュータ支援作曲) / 音律 / CAO(「コンピュータ支援作曲」) |
研究開始時の研究の概要 |
創作に際し「微分音」を含む音高素材を組織的に運用する方法について、分析的な観点から類型的に考察する。音高を扱う音楽理論分野の先行研究や周辺諸領域における学問的な成果を参照しつつ具体的な音響の扱いについて検討するが、「微分音」を定量的に扱い得るCAC(Computer Aided Composition「コンピュータ支援作曲」)関連の開発環境や音響解析等を実行するプログラム等による検証も含めた創作方法論的な水準での運用を試みる。方法論研究の進度・段階に応じた実作を目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、「微分音」を含む音高素材を組織的に運用する方法について、作品素材としての具体的な音響を想定しつつ、分析的な観点から類型的に考察を行った。音高を扱う音楽理論分野の先行研究や周辺諸領域における学問的な成果を参照しつつ、具体的な音響の扱いについて検討したが、「微分音」を定量的に扱い得るCAC(Computer Aided Composition「コンピュータ支援作曲」)関連の開発環境や音響解析等を実行するプログラム等による検証も含めた創作方法論的な水準での運用を試み、進度・段階に応じた制作を行った(COVID-19の影響による諸事情により、作品の公開演奏は最終年度末にのみ実施)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
作曲者が素材として選び取った(聴き取った)音高組織を分析的に捉え、そこから音楽的な構造をいかに実現していくかについて、その方法自体を類型化していく方法論的な枠組みは、当然ながらそれを設定した作家個人の創作の文脈では一定の強力な応用可能性を持つ。 類型の扱いをより一般化して素材の「資源」として整理するためのある種の「定式化」(としてのプログラム構築)や、そのより現代的水準での処理方法の実装、より個人的文脈に限定されない応用可能性等の検討は、ひとつの例として、例えば教育研究方面での活用等も、その領域への応用方法の検討によっては十分想定され得るものである。
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