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伴奏ピアニストによる歌曲伴奏時の視線動向に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K00217
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01070:芸術実践論関連
研究機関藤女子大学

研究代表者

新海 節  藤女子大学, 人間生活学部, 准教授 (50469475)

研究分担者 赤塚 太郎  東京福祉大学, 保育児童学部, 講師 (40823513)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
キーワードピアノ伴奏 / ピアノ / 伴奏 / 歌曲伴奏 / 伴奏法 / 子どもの歌の伴奏 / 伴奏ピアニスト
研究開始時の研究の概要

本研究では、眼鏡式アイトラッカーを用いて、国内で活躍する伴奏ピアニストの演奏時の視線計測を行い、その結果から伴奏ピアニスト、 教員、保育者養成に役立つピアノ伴奏法への応用を検討する。
研究計画として、はじめに調査に適した楽曲の選曲、被験者である伴奏ピアニストの選出を行い、伴奏ピアニストの演奏時の視線動向データを収集する。そしてデータを基に伴奏ピアニスト特有の視線動向を抽出し、演奏モデルを提示する。

研究成果の概要

本研究は熟達した伴奏ピアニストの伴奏時の視線動向の特性を明らかにし、伴奏ピアニスト養成や教員・保育者養成における伴奏法への応用を検討するものである。熟達した伴奏ピアニストを含んだ計4名を被験者とし、歌曲や童謡などの伴奏時における視線動向を眼鏡式アイトラッカーで確認し、録画データを基に分析を行った。
分析結果より、熟達した伴奏ピアニストは歌曲などの伴奏中、鍵盤および歌手への視線移動回数が他の被験者に比べ少ないことが明らかとなった。この結果より伴奏ピアニストおよび教員・保育者養成への応用として鍵盤の目視回数を軽減するため、非視空間認知能力を高めることのできるメソードの導入が有効ではないかと考えた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では熟達した伴奏ピアニストの伴奏時の視線動向を分析し、伴奏時には鍵盤や歌手への直視が少ないという特性を明らかにした。
特に伴奏中の歌手への視線移動に関しては初心者は回数が多く、経験を積むほどその回数が少なくなり、熟練者は調査した4曲中3曲でその視線移動回数は0回であった。この結果は伴奏ピアニストは伴奏中に必ずしも歌手を直視する必要はなく、歌手の音楽(歌唱)表現そのものから情報を得ることにより自らの伴奏表現を行うことの重要性を示すものとなった。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (11件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] リート(Lied)の変遷に関する一考察 ―18世紀後半のベルリン・リート楽派の特徴と芸術リート(Kunstlied)の萌芽―2023

    • 著者名/発表者名
      赤塚太郎
    • 雑誌名

      音楽文化学論集

      巻: 13 ページ: 1-11

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小林道夫が伴奏ピアニストとして果たした日本の洋楽壇への功績 ー留学前(1965 年)までのドイツ・リートの伴奏を中心とした活動実態ー2022

    • 著者名/発表者名
      赤塚太郎
    • 雑誌名

      音楽表現学

      巻: 20 ページ: 83-92

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] アウトリーチ活動における児童への教育効果の一側面 ―コロナ禍での校内放送(BGM)の活用を通して―2022

    • 著者名/発表者名
      赤塚太郎
    • 雑誌名

      東京福祉大学・大学院紀要

      巻: 12 ページ: 37-44

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本におけるフーゴー・ヴォルフの受容に関する一考察 ー東京音楽学校内演奏会と日本フーゴー・ヴォルフ協会発足時の『会報』第1号を中心としてー2020

    • 著者名/発表者名
      赤塚太郎
    • 雑誌名

      音楽表現学

      巻: 18 ページ: 1-10

    • NAID

      130008123003

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ベルリン・リート楽派における芸術リート(Kunstlied)の萌芽 ー〈憩いのない恋 Rastlose Liebe〉の付曲・ ピアノ伴奏を中心とした一考察ー2023

    • 著者名/発表者名
      赤塚太郎
    • 学会等名
      東京藝術大学大学院音楽研究科音楽文化学専攻 音楽文芸研究室 公開研究発表会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 伴奏ピアニストの歌曲伴奏時の視線計測ー伴奏ピアニスト養成における伴奏法への応用検討ー2022

    • 著者名/発表者名
      新海節、赤塚太郎
    • 学会等名
      日本音楽表現学会 第20回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 伴奏ピアニストによる童謡伴奏時の視線動向に関する研究ー教員・保育者養成におけるピアノ伴奏法に関するー2022

    • 著者名/発表者名
      新海節、赤塚太郎
    • 学会等名
      日本音楽教育学会 第53回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 1年間にわたる音楽アウトリーチ活動の実践報告 ー子どもの豊かな表現力の育成ー2022

    • 著者名/発表者名
      赤塚太郎 星野朋子
    • 学会等名
      全国大学音楽教育学会 関東地区学会 2021年度第3回研究会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 音楽的抒情詩としてのドイツ芸術歌曲におけるピアノ伴奏2022

    • 著者名/発表者名
      赤塚太郎
    • 学会等名
      東京藝術大学大学院音楽研究科音楽文化学専攻音楽文芸研究室 2021年度公開研究発表会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ禍における校内放送(ピアノ・アレンジBGM)の活用と授業実践 ー小学校第1学年 共通教材《うみ》を中心としてー2021

    • 著者名/発表者名
      赤塚太郎
    • 学会等名
      全国大学音楽教育学会 第36回全国大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 通常学級に在籍する難聴児への音楽的支援 その2 ー拍感と歌唱を中心としたT1(指導者)・T2(ピアノ伴奏者)による試みー2021

    • 著者名/発表者名
      赤塚太郎 赤塚尚子
    • 学会等名
      日本音楽教育学会 第52回京都大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ禍における給食時の校内放送(BGM)を活用した、主体的・対話的で深い学びの実践~秋の曲(月・うさぎ・虫の声)のピアノ演奏と児童の交流~2021

    • 著者名/発表者名
      赤塚太郎、星野朋子
    • 学会等名
      全国大学音楽教育学会 関東地区学会 2020年度第3回研究会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] ドイツ・リートの「伴奏」の成立と発展―複数の作曲家によるゲーテの《Kennst du das Land》をもとに―2021

    • 著者名/発表者名
      赤塚太郎
    • 学会等名
      東京藝術大学大学院音楽研究科音楽文化学専攻音楽文芸研究室 2020年度公開研究発表会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 「子供の歌」に関する学生の反応 ー学生の知っている曲と歌わせたい曲ー2020

    • 著者名/発表者名
      岡村弘、原浩美、桐山由香、本野洋子、二宮貴之、赤塚太郎
    • 学会等名
      日本音楽教育学会 第51回大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 通常学級に在籍する難聴児への音楽的支援 ー拍感と歌唱を中心としたT1(指導者)・T2(ピアノ伴奏者)による試みー2020

    • 著者名/発表者名
      赤塚太郎、赤塚尚子
    • 学会等名
      日本音楽教育学会 第51回大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 新しい音楽のおさらい 日本のわらべうたと、ヨーロッパの音と、世界の音と2022

    • 著者名/発表者名
      杉原由利子 赤塚太郎
    • 総ページ数
      112
    • 出版者
      共同音楽出版社
    • ISBN
      9784778504595
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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