研究課題/領域番号 |
20K00219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 東京経済大学 |
研究代表者 |
山田 晴通 東京経済大学, コミュニケーション学部, 教授 (40191324)
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研究分担者 |
東谷 護 愛知県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (10453656)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | フォークソング / 労音 / 全日本フォークジャンボリー / 岐阜県東濃 / ポピュラー音楽 / 労音(勤労者音楽協議会) / 中津川労音 / マス・メディア / テレビ / 民俗音楽 / 無名性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、マス・メディアとの関係が深いとイメージされているポピュラー音楽の伝播に関して、そのイメージを覆す、マス・メディアを介さない人づてによって広まっていく様態に民俗音楽的要素が、テレビ華やかなりし頃と言われた1970年代に存在していたことを実証的に考察し、当時のポピュラー音楽の伝播について再構成するものである。これらを通して、マス・メディア時代に見逃されたポピュラー音楽とそれを支えたシステムを解明し、文化史的意義を問う。
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研究実績の概要 |
本プロジェクトでは、労働組合や左派との結びつきが強かった労音が、ポピュラー音楽の広がりを支え、「名もなき人々」が集まる場であった側面に着目し、事例対象として岐阜県中津川市にあった中津川労音を研究対象とした。コロナ禍で、現地調査が出来なかったため、中津川労音の機関誌の精査を行い、2021年3月下旬に、東谷護(編著)『復刻 資料「中津川労音」』(風媒社)を基礎資料の整備を目的として刊行した。 この資料復刻本を公刊することによって、これまで接点のなかった関係者複数名との繋がりを新たに持つことが出来た。2021年8月より、関係者複数名へのインタビューを月1回のペースで2023年3月まで行った。詳細は以下の通りである: 2021年8月18日、9月13日、10月18日、11月15日、12月13日、2022年1月24日、3月7日、4月18日、5月24日、6月20日、7月29日、8月22日、10月17日、11月21日、12月19日、2023年1月23日、3月6日。 上記の現地調査の成果の一部として、中津川労音会員有志が実行委員となり企画制作した、全日本フォークジャンボリー(1969-1971年の3回開催)に関連する1次資料が新たにみつかった。これらの1次資料は半世紀弱埋もれていたものであった。当時の関係者からこれらの1次資料をもとに当時の実態をうかがった。 この現地調査では、当時の状況を聞き書きすることをはじめとして、1次資料の発掘や当時の実行委員会の動きを記した日記の再構成を行うことが出来た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍と研究代表者の山田が大学の要職についたことによって、共同研究として現地調査に割く時間に限りがあったものの、2021年3月に、東谷護(編著)『復刻 資料「中津川労音」』(風媒社)を基礎資料の整備を目的として上梓することが出来た。 この資料復刻本を公刊することによって、これまで接点のなかった関係者複数名との繋がりを新たに持つことが出来た。2021年8月より開始した、関係者複数名へのインタビューを月1回のペースで2023年3月まで行った。 上記の現地調査の成果の一部として、全日本フォークジャンボリー(1969年~1971年の3回開催)実行委員だった小池とし子(現在は原とし子)氏の当時の日記から、全日本フォークジャンボリー実行委員会の動きを再構成したものを資料論文としてまとめた。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの現地調査で得られた情報、1次資料の精査を行い、まとめたい。
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