• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

障がい当事者の社会参画を目指した地域コミュニティにおける音楽療法パラダイムの提言

研究課題

研究課題/領域番号 20K00222
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01070:芸術実践論関連
研究機関名古屋芸術大学

研究代表者

杉田 孝子 (伊藤孝子)  名古屋芸術大学, 芸術学部, 教授 (20367676)

研究分担者 青木 真理  福島大学, 人間発達文化学類附属学校臨床支援センター, 教授 (50263877)
杉田 政夫  福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (70320934)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード音楽療法 / コミュニティ / 障がい者の社会参画 / 音楽療法実践パラダイム / 北名古屋市社会福祉協議会 / 音楽療法実践グループ「マイエ」 / 個別音楽療法 / コミュニティ音楽療法
研究開始時の研究の概要

本研究は、大学内研究所で行われてきた障がい児者を対象とした個別音楽療法活動を地域 コミュニティへとひらくことで、障がい当事者の社会参画の推進において、大学や地域コミュニティとの繋がりが如何に機能し得るのか、その意義について実践的に検討することを目的とする。
その際、コミュニティと音楽療法の関係性について、世界的に価値を認められつつあるノルウェーのコミュニティ音楽療法の理論的、実践的知見を応用することで活動の基 盤を築き、更には日本の地域コミュニティの特徴を踏まえた独自の音楽療法実践パラダイム についての提言を行う。

研究成果の概要

コロナ禍におけるコミュニティ音楽療法実践は大変困難であったが、代替として協働する北名古屋市社会福祉協議会職員へのインタビューとそれを発端とした自主シンポジウムを実施した。更に音楽療法をどう捉えているかについての参加者へのインタビューを学会発表する等、当初の計画とは異なる展開の機会を得ることとなった。これらにより、北名古屋市社会福祉協議会との相互理解が進み、会の実施だけではなく講座等によって他の社協団体に活動をPRできたことも生態学的観点から重要な展開であった。
また、実践についても困難ながら新たなコミュニティでの音楽療法を数回行い、今後の展開について参加者とディスカッションすることもできた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ノルウェーでの実践視察や理論についてのインタビューで明らかになったことを参照しながら、日本での実践に適応する試みを研究することによって、国内で数多く行われている個別音楽療法の理論的、方法論的蓄積を、コミュニティのつながりの形成や障がい当事者の社会参画に活用できる可能性を広げることができる。
また、本研究における実践は大学教育と連関しているという独自性を有しており、音楽療法をはじめとする芸術の力を活かして、地域コミュニティのつながりや人的活性化を創出できる人材育成にも今後寄与することができる基盤となる。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 4件)

  • [雑誌論文] ノルウェーにおける音楽療法士養成課程の教育とカリキュラム:ベルゲン大学とノルウェー国立音楽大学への訪問調査2023

    • 著者名/発表者名
      杉田政夫・伊藤孝子・青木真理
    • 雑誌名

      福島大学地域創造

      巻: 34巻2号 ページ: 5-16

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] スクールカウンセラー活動の基本についての私論2022

    • 著者名/発表者名
      青木真理
    • 雑誌名

      福島大学人間発達文化学類附属学校臨床支援センター紀要

      巻: 6号 ページ: 1-8

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 社会福祉協議会と音楽療法士の協働 ─ 持続可能な実践コミュニティの実現を目指して ─2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤孝子・柴田朋子・杉田政夫・田端敬記・安田智・澁木和代
    • 雑誌名

      名古屋芸術大学研究紀要

      巻: 第43巻 ページ: 1-20

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 音楽療法士とクライエントという関係性と場を捉えなおす試み ─ コミュニティ音楽療法の観点から再考する ─2022

    • 著者名/発表者名
      柴田朋子・伊藤孝子・杉田政夫
    • 雑誌名

      名古屋芸術大学研究紀要

      巻: 第43巻 ページ: 45-56

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ノルウェーにおけるコミュニティ音楽療法の実践 -刑務所内、及び出所後の音楽活動-2022

    • 著者名/発表者名
      杉田政夫・伊藤孝子・青木真理
    • 雑誌名

      福島大学地域創造

      巻: 第33巻第2号 ページ: 5-15

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 臨床心理的支援を行うセラピストの態度について2021

    • 著者名/発表者名
      青木真理
    • 雑誌名

      福島大学心理臨床

      巻: 16 ページ: 1-7

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 自閉症児Aの反復演奏に対する音楽療法士の捉え方の転換について―転機となった臨床即興プログラムの 分析を通して2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤孝子・柴田朋子・杉田政夫
    • 雑誌名

      名古屋芸術大学研究紀要

      巻: 第42巻 ページ: 29-38

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ノルウェーにおけるコミュニティ音楽療法の今日的展開に関する研究 : スティーゲへのインタビュー及 び実践現場への訪問調査を中心に2021

    • 著者名/発表者名
      杉田政夫・伊藤孝子・青木真理
    • 雑誌名

      福島大学地域創造

      巻: 32巻2号 ページ: 37-53

    • NAID

      120006993581

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] スクールカウンセラーガイドブック作成の試み2020

    • 著者名/発表者名
      青木真理
    • 雑誌名

      福島大学人間発達文化学類附属学校臨床支援センター紀要

      巻: 第2巻 ページ: 113-120

    • NAID

      120006892129

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] デンマークの若者支援の新しい制度 -KUIについて―2020

    • 著者名/発表者名
      青木真理・谷雅泰
    • 雑誌名

      福島大学人間発達文化学類附属学校臨床支援センター紀要

      巻: 第2巻 ページ: 45-53

    • NAID

      120006892121

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] コミュニティでの音楽療法を考える2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤孝子・渡邊惠里・池田憲治・野路恵美・杉田政夫
    • 学会等名
      第22回日本音楽療法学会学術大会 大会企画シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] コミュニティ音楽療法について考える ~私たちは「コミュニティ」と「音楽」と「療法」をどう捉えているのか2022

    • 著者名/発表者名
      小柳玲子・伊藤孝子・三宅博子・植木亜弓・井上勢津
    • 学会等名
      第22回日本音楽療法学会学術大会 自主シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 社会福祉協議会と音楽療法士の協働について -持続可能な実践コミュニティの生成を目指して-2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤孝子・安田智・田端敬記・柴田朋子・杉田政夫
    • 学会等名
      第21回日本音楽療法学会学術大会 自主シンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] リンドグレーンお茶会―コロナ禍の中で生まれた多世代間・多文化間交流の実践2021

    • 著者名/発表者名
      青木真理・原真理子・伊藤孝子・杉田政夫
    • 学会等名
      アートミーツケア学会2021年度大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 支援活動委員会シンポジウム企画「コロナ禍での心理的な困難―新型コロナは“こころ”にどんな影響を与えたか-」において「コロナ禍の中でのスクールカウンセリングー福島県の場合ー2021

    • 著者名/発表者名
      青木真理
    • 学会等名
      日本心理臨床学会第40回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ノルウェーの音楽療法実践の事例紹介2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤孝子
    • 学会等名
      2021年度総合病院精神学科学術大会(招待講演)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] コミュニティ音楽療法理論-ノルウェーの実践風景の紹介も交えて2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤孝子
    • 学会等名
      日本音楽心理学音楽療法懇話会・講習会(359回)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi