研究課題/領域番号 |
20K00235
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
石垣 尚志 東海大学, 文化社会学部, 准教授 (50548013)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | ノルウェー / 映画政策 / 文化政策 / 市営映画館 / 映画館 / ノルウェーの市営映画館 |
研究開始時の研究の概要 |
多くの国の映画政策では映画「製作」への支援が行われているが、ノルウェーでは製作に加えて配給と上映(興行)も映画政策の中に位置づけられている。また、多くの自治体が映画館を公的文化施設のひとつとして所有・運営している。本研究は、このようなノルウェーの映画政策と市営映画館を考察する。そして、映画政策と映画産業の関係、地方自治体の文化政策と市営映画館の関係、文化施設としての映画館の役割を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究は、多様な映画文化の享受を後押しする文化政策のあり方を検討するため、ノルウェーの映画政策と市営映画館を研究対象とした。多くの自治体が「市営映画館」を運営していることがノルウェーの特徴である。オスロ市と地方都市(トロンハイム、モー・イ・ラーナ、トロムソ)の映画館で現地調査を行い、オスロ大学図書館や国立図書館で資料を収集した。ノルウェーの映画政策と文化政策において、映画館が地域の文化拠点として位置づけられており、それぞれの地域に根差した役割を担っていることが分かった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの映画政策研究は主に映画製作支援について議論してきた。それに対して本研究は、映画の上映(享受)という視点から映画政策・文化政策を考察したことに学術的な意義がある。また、北欧諸国の文化政策研究に対して新たな知見を付け加えたという意義もある。「地域の文化拠点としての映画館」という映画館の役割は、日本の文化政策の可能性、さらには日本の地方都市における映画館の社会的な可能性を検討する際に、有益な知見になると考える。
|