研究課題/領域番号 |
20K00240
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 仁愛大学 |
研究代表者 |
三脇 康生 仁愛大学, 人間学部, 教授 (40352877)
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研究分担者 |
馬場 晋作 成安造形大学, 芸術学部, 准教授 (30739876)
服部 正 甲南大学, 文学部, 教授 (40712419)
石川 亮 成安造形大学, 芸術学部, 准教授 (80645945)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 地域アート / アール・ブリュット / トラウマ ・サバイバーズ・ アート / 廃業 / 廃業の廃業 / 縁側 / 障害者アート / 縁側アート / 屋台カフェ / 地域 / ソーシャリーエンゲージドアート / 良い中動態 / 悪い中動態 / 一向一揆 / 白山 / 蓮如 / 脱施設化 / フランス / リール東地区 / 社会的処方 / 精神医学 / 美学 / 現代アート / アートセラピー |
研究開始時の研究の概要 |
代表者の三脇と分担者の服部が、フランスのリールを訪問して、地域保健活動に参加しているアーティストにインタビューを行う。次年度には、そのアーティストに日本に参集してもらい、滋賀県で成立している障害者アート、地域アートに参加してもらい、分担者の石川と馬場も参加し、リールの実践に近いことを行ってもらう。さらに次年度には、日本人作家、川俣正が同様のことをやる。その試みの分析を行い、日本とフランスで発表する。
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研究成果の概要 |
地域アートはヴァンギャルド芸術の行き着く先、一方、アール・ブリュットはそんな不景気な邪気を払う天才アートであるという構えが東京オリンピック・パラリンピックの時期に頂点化。コロナ禍邪気を払うオリンピックの勢いも一段落、少子化による地域の疲弊が残る。経済的見込みの暗さにより地域という言葉に生き残りを賭ける教育業界の有様も明確になる。この間、ポストモダンから東日本大震災でトラウマ ・サバイバーズ・ アートの勢いが加速。 アートがこれだけ政治利用される以上は、アヴァンギャルド自滅戦法、廃業の連呼より、廃業の練習を延々行うことに尽きる。それが縁側アート。その場をただの物にしてはならない、物事にするべきだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域アートとサイトスペーシフィックアートの区別をしない、障害者アートとアール・ブリュットの区別もしない、要するに議論を避ける形でアートが政治利用された。社会の繋がりが希薄化しているのに相変わらず「地域」や「障害」を使う。 この間、ポストモダンアートから東日本大震災でトラウマ ・サバイバーズ・ アートの勢いが加速。アートがこれだけ政治利用される以上は開き直り、縁側アートとでも名づけるものを開始したい。縁側は物にしてはならない、しかし事だけにするのはカルト性を招くので、只物ではなく物事にするべきだ。ただ日本でこのことは西田幾多郎や木村敏が楽々と論じているので、その無の思想、死の思想に距離を取る。
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