研究課題/領域番号 |
20K00241
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
一ノ瀬 智子 武庫川女子大学, 音楽学部, 教授 (80388800)
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研究分担者 |
奥野 竜平 摂南大学, 理工学部, 教授 (90294199)
松本 佳久子 武庫川女子大学, 音楽学部, 教授 (90550765)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 音楽療法 / 認知症予防 / 電子楽器サイミス / 楽器演奏 / 高齢者 / 音楽 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、認知症に罹患する前の健康な中高年者への予防的取り組みとして楽器演奏に着目し、認知症予防を目指した音楽療法プログラムを構築する。健常者および認知軽度渉害(MCI:Mild Cognitive Impairment)において予防効果があるというエビデンスが報告されていることから、初心者でも楽器演奏が可能であるICTを活用した電子楽器サイミスを導入して楽器演奏(独奏ならびに合奏)を中心とした音楽療法プログラムを実施し、認知機能の評価により予防効果を分析する。楽器演奏を中心とした音楽療法の有用性を明らかにすることにより、認知症予防のための音楽療法プログラムを構築することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究では認知症に罹患する前の中高年への予防的取り組みとして楽器演奏に着目し、認知症予防を目指した音楽療法プログラムを構築する。健常者および軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)において予防効果があるというエビデンスが報告されていることから、初心者でも楽器演奏が可能であるICTを活用した電子楽器サイミスを導入して楽器演奏を中心とした音楽療法プログラムを実施し、認知機能の評価により予防効果を分析する。 2022年度は電子楽器サイミスのタッチスクリーンに触れることで音が鳴り、呼気圧によって音量の制御することができるインターフェースを開発し、さらに健常成人を対象として、複数名のアンサンブルによる演奏実験を実施した。視覚情報から理想的な発音タイミングを予測するシステムを用いることにより、楽器演奏初心者が演奏し、合奏の各音についてその音が鳴るタイミングと理想的なタイミングとの差を算出した。その結果、楽器経験が豊富な演奏者による演奏と大きな差はなかったことから、電子楽器サイミスは、初心者であっても経験者とほぼ同程度に時間的に正確にアンサンブル演奏が可能であることが示唆された。本研究の結果は生体医工学シンポジウムにて学会発表されて「ベストリサーチアワード」を受賞し、Advanced Medical Engineeringに掲載された。 さらに,有酸素運動により認知機能低下と認知症の危険率を下げることがWHOよりガイドラインとして発表されている.この実現を目指し,足踏み運動により有酸素運動を実行してサイミス演奏が可能となるように,準備的な研究を開始し,結果の一部を準備的な研究成果として口頭発表をしている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
電子楽器サイミスの新しい演奏方法とシステムを用いて、アンサンブル演奏が初心者でも可能であることを研究論文として示すことができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は認知症予防を目的とした音楽療法プログラム構築に向けて、電子楽器サイミスを中高年を対象として適用し、評価と効果検証を行う予定である。
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