研究課題/領域番号 |
20K00248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
寺田 鮎美 (松田 鮎美 / 寺田鮎美) 東京大学, 総合研究博物館, 特任准教授 (50466869)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ミュージアム / 博物館 / 文化政策 / 聴覚体験 / サウンドスケープ / マルチセンサリー / AR |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「ミュージアムと音」の問題を取り上げ、来館者の聴覚を通じた新たなミュージアム体験をいかにデザインすることができるのか、その実践的方法論を探究する。従来、ミュージアムの展示は視覚中心の受容を前提としてきたが、本研究では、音に焦点を当て、ミュージアムの歴史を改めて読み解くとともに、様々な事例研究を通じてミュージアムにおける聴覚体験をデザインする方法論を構築すべく、その可能性と課題を明らかにした上で、ミュージアムという場の創造性を高める芸術・文化実践モデルを提示する。
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研究成果の概要 |
本研究は、「ミュージアムと音」の問題を取り上げ、来館者の聴覚を通じた新たなミュージアム体験をデザインする実践的方法論の構築を目的とした。特に、博物館がこれまで一般的に有していた、視覚を優位に取り扱うこれまでの価値観との比較において、聴覚がミュージアムでの鑑賞態度でいかに排除されてきたのか、なぜ音は副次的な活用が主とされてきたのかについて、文献調査に基づく考察を行った。また、各種メディアを用いた展示における音の活用、およびさまざまな展示解説音声の提供について事例調査を行い、ミュージアムにおける新たな聴覚体験デザインの可能性を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究に取り組んだ期間は、コロナ禍中あるいはアフターコロナにおいて、来館者が安全に過ごしながら、ミュージアムが人々の教育的・文化的享受を担保することに社会的な関心が集まった。展示物への接触禁止や会話禁止等、ミュージアムで人々に求められてきた鑑賞態度は、これまでのマナーの問題から感染症対策として厳格なルールともなった。このようななかで、ミュージアムにおける聴覚の活用には、感染症対策や安全なミュージアム環境づくりを行いながら、いかに人々のミュージアム体験を充実させるかに応える研究テーマとなった。
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