研究課題/領域番号 |
20K00263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
増田 のぞみ 甲南女子大学, 文学部, 教授 (80449553)
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研究分担者 |
猪俣 紀子 茨城大学, 人文社会科学部, 准教授 (20734487)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 少女マンガ / 外国イメージ / 雑誌研究 / 出版文化 / 少女向けメディア / 少女文化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、少女マンガ黎明期に活躍した戦前生まれの女性作家たちが「外国」や「戦争」のイメージをどう描いてきたのかを、作品の内容分析および関係者へのインタビュー調査をもとに実証的に明らかにすることである。少女マンガの黎明期となる1950年代から1960年代に活躍した女性作家に焦点を当て、貸本や雑誌の資料調査を行う。また、関係者への聞き取り調査を行い、その声を次世代に遺す。とくに、当時の作家たちが描いた日本以外の国=「外国」への憧憬と、女性作家たちの「戦争」体験との関連を掘り下げる。
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研究実績の概要 |
本研究では、少女マンガ黎明期に活躍した戦前生まれの女性作家たちが「外国」や「戦争」のイメージをどう描いてきたのかを実証的に明らかにすることを目指している。 2022年度も前年に続き、水野英子や牧美也子など、少女マンガ黎明期に活躍した作家に関する調査を進めた。2022年8月に「女性向けマンガと「戦争」イメージー-黎明期に活躍した女性作家の作品より」(女性史総合研究会)、11月には「黎明期少女マンガにおける「外国」と「戦争」」 (中部人間学会)と題した研究報告を行った。また、2023年2月には、全4回のシリーズとなる「宝塚歌劇から学ぶ 危機を乗り越える方法」と題した生涯学習講座(甲南女子大学・社会貢献課)を開催した。各回にゲストを招き、宝塚歌劇における「外国」イメージや「戦争」との関連などについて考察した。さらに、2023年5月には、これまでの研究成果をまとめた著書『少女マンガはどこからきたの?――「少女マンガを語る会」全記録』(水野英子ほか著、ヤマダトモコ・増田のぞみ・小西優里・想田四編著、青土社)を刊行することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年に続き、新型コロナウイルス感染拡大の影響から海外への出張をともなう調査や海外在住の研究協力者とのやり取りが思うようにできない状況はあったものの、2022年度も上記の通りいくつかの研究成果の報告を行うことができた。本研究課題は、おおむね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度も、引き続き少女マンガ黎明期の作家や作品に関する資料調査を進めていく予定である。これまでの研究成果をシンポジウムなどで報告するほか、当初の予定にもあったビデオテープのデジタル化の作業を進め、また「外国」イメージに関連するテーマとして宝塚歌劇に関する調査も続ける予定である。
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