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日本のモノづくりにおける人材育成の歴史的意義とAI・I o T時代の課題

研究課題

研究課題/領域番号 20K00273
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
研究機関大阪公立大学 (2022-2023)
大阪市立大学 (2020-2021)

研究代表者

田口 直樹  大阪公立大学, 大学院経営学研究科, 教授 (60303252)

研究分担者 木下 和紗  摂南大学, 経営学部, 講師 (20825559)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード技能 / AI / DX / 人材育成 / デュアルシステム / 中小企業 / 技能形成 / I o T / システムインテグレータ / 職業学校 / 技師 / 技手 / 職工 / 中小製造業 / 技能教育 / デユアルシステム / プラットフォーム
研究開始時の研究の概要

日本のモノづくりにおける技能育成・人材育成(大企業、中小製造業、制度的育成システム)の実態とシステムインテグレーターの提供する製造I o Tプラットフォームの開発・設計思想の両面から、AI・I o T時代の日本のモノづくりにおける人材育成の課題を明らかにする。日本のモノづくりにおける最適なバリューチェーンと価値創造を実現するI o Tプラットフォーム構築のための条件を人材育成の側面から明らかにすることが本研究の課題である。
また、同時に抽象的可能性が先行するAI・I o T概念をものづくりの実態に引き寄せて分析することによりその実在的可能性の範囲を明らかにすることで、同概念を科学的に措定する。

研究成果の概要

現在、生成AIをはじめとする情報技術の進展は著しく、定型的なものごとは情報技術により代替され、その精度も相当程度高いものとなっている。情報データの意味解釈をもAIが行うケースが出てきている。こうした状況の中で、日本のものづくりの競争力の根幹である技能・熟練の技をこうした情報技術を媒介にしながらも如何に継承していくかが課題である。本研究では、日本のものづくりの現場において、人材の管理部門と現場との意識のズレ、認識のズレをコーディネートする人材の登用により意識・課題の共通化を図り、技能形成に果たしてきた役割を前提とした情報化の在り方が有効であることを実証的事例から明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

技能・熟練という属人的要素を人材不足が叫ばれているものづくりの現場においていかにデジタル化し、継承可能にするということがここ数十年来の課題であった。しかし、人間の五官により形成されるスキルを質を担保してデジタル化することは容易ではない。これこそが品質の作り込みに必要な要素であり、日本のものづくりの競争の根幹である。感覚・感性的なものを100%表現できないからである。従来の技能的熟練論から知的熟練のように熟練の要素の質的転換という視点からだけでは捉えられない要素である。この点を明らかした点が学術的意義であり、日本のものづくりの技能継承の課題を解消する視点を提供しているところに社会的意義がある。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (11件) (うちオープンアクセス 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 『医療』分野を軸とした事業展開と経営承継に対するスタンス 宇都宮製作株式会社2024

    • 著者名/発表者名
      木下和紗
    • 雑誌名

      NENRIN(年輪)

      巻: 第194巻 ページ: 32-33

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 書評 池田潔著『地域社会と共生する中小企業』2024

    • 著者名/発表者名
      木下和紗
    • 雑誌名

      経営情報研究

      巻: 第 31巻(1・2号合併号) ページ: 51-59

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 中小企業におけるSDGsとCSR:SDGsがCSRを促進する?2023

    • 著者名/発表者名
      木下和紗
    • 雑誌名

      伝挑レター

      巻: 第80巻 ページ: 9-10

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 域とのかかわりにみる持続可能な中小企業経営2022

    • 著者名/発表者名
      木下和紗
    • 雑誌名

      伝挑レター

      巻: 第68巻 ページ: 7-8

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 企業家のアイデンティティ・ワークからみた中小企業の地域貢献: 中小企業家の言説に着目して2022

    • 著者名/発表者名
      木下和紗
    • 雑誌名

      工業経営研究

      巻: 第36巻第1号 ページ: 11-28

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 電気ポットで『さりげなく』みまもり、みまもられることを実現: 象印マホービン株式会社の『みまもりほっとライン』のケース2022

    • 著者名/発表者名
      木下和紗
    • 雑誌名

      くらしと協同

      巻: 第39号 ページ: 62-71

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] DX時代における中小製造業の課題2021

    • 著者名/発表者名
      田口 直樹
    • 雑誌名

      信用金庫

      巻: 第75巻 ページ: 3-8

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 地域社会に貢献する中小企業と企業家: 株式会社香西鉄工所のケース2021

    • 著者名/発表者名
      木下和紗
    • 雑誌名

      商工金融

      巻: 第71巻第5号 ページ: 5-20

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中国における IoT の特徴と基盤技術分野における情報化の実態2020

    • 著者名/発表者名
      田口直樹
    • 雑誌名

      科学史研究

      巻: 第295号 ページ: 255-259

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地域社会活動の持続可能性と中小企業経営者のモチベーション:結果としての心理的報酬に着目して2020

    • 著者名/発表者名
      木下和紗
    • 雑誌名

      研究紀要

      巻: 74巻 ページ: 1-30

    • NAID

      120006887489

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の 中小企業経営に与える影響にかんする調査 -従業員規模別のクロス集計結果-2020

    • 著者名/発表者名
      平野哲也・中村友哉・木下和紗・関智宏
    • 雑誌名

      山口経済学雑誌

      巻: 第69巻第3・4号 ページ: 121-143

    • NAID

      40022573204

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 技術史・技術論の今日的課題2023

    • 著者名/発表者名
      田口直樹
    • 学会等名
      日本科学史学会・技術史分科会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 中小企業による地域社会活動の持続可能性のメカニズムの解明: 中小企業の社会的責任研究の発展に向けて2023

    • 著者名/発表者名
      木下和沙
    • 学会等名
      工業経営研究学会第38回全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 中小企業の地域貢献に関する分析視角の検討2022

    • 著者名/発表者名
      木下和紗
    • 学会等名
      中小企業研究会・大阪商業大学比較地域研究所研究会合同研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 地域社会への貢献にみる中小企業家のアイデンティティ・ワーク2021

    • 著者名/発表者名
      木下和紗
    • 学会等名
      工業経営研究学会第36回全国大会自由論題報告
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 科学史事典2021

    • 著者名/発表者名
      日本科学史学会
    • 総ページ数
      726
    • 出版者
      丸善出版
    • ISBN
      9784621306062
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 中国の日系企業:蘇州と国際産業集積2021

    • 著者名/発表者名
      植田浩史・三嶋恒平・伊藤亜聖・的場竜一・田中幹大・田口直樹
    • 総ページ数
      437
    • 出版者
      慶應義塾大学出版会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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