研究課題/領域番号 |
20K00291
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
|
研究機関 | 静岡文化芸術大学 |
研究代表者 |
二本松 康宏 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (90515925)
|
研究分担者 |
永松 敦 宮崎公立大学, 人文学部, 教授 (30382451)
二本松 泰子 長野県立大学, グローバルマネジメント学部, 教授 (30449532)
中澤 克昭 上智大学, 文学部, 教授 (70332020)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 諏訪信仰 / 諏訪信仰の再創生 / 大祝家 / 島津氏 / 諏訪縁起 / 甲賀三郎 / 北条時行 / 中先代 / 大祝 / 鹿食 / 供犠 / 洩矢伝承 / 守矢家文書 / 茅とススキ / 中世の諏訪信仰 / 近世の諏訪信仰 / 大祝家文書 / 矢島家文書 / 南九州の諏訪縁起 / 諏訪氏 / 矢島氏 / 守矢氏 / すすき |
研究開始時の研究の概要 |
中世前期においては神(諏訪大明神)の現身として崇敬された諏訪の大祝は、中先代の乱と南北朝の争乱を経てその絶対的な優位性を喪失した。中世後期の諏訪信仰は大祝の権威を離れて拡散的に伝播してゆく。 本研究が問い求めたいのは中世末期から近世前期における諏訪信仰の様相である。戦国時代における大祝職の継承と諏訪上社の支配権をめぐる諏訪氏および神職家らの内訌を経て、各家がそれぞれ独自の諏訪信仰を再創出し、上社を軸とする多様な信仰体系が地域を超えて再構築された実態の解明を試みたい。
|
研究成果の概要 |
本研究が目指したのは、中世末期以降の大祝家や神職家らの内訌を経て再創出された新たな諏訪信仰の様相と実相、そしてその伝播の解明である。 2020年度からの疫病禍の影響によって当初に計画していた新規の調査を進めることができなかったが、採択期間を1年間、延長することで、南九州各地に伝播した島津氏系の諏訪信仰の調査を再開した。また、これまでの研究成果の総括の一つとして代表者の単著『諏訪信仰の変奏―中先代の乱から甲賀三郎神話へ―』を公刊した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近世における諏訪信仰が、実は、中世末期以降の大祝家や神職家らの内訌を経て再創出されたものであったという前提そのものが、本研究によって示された新しい視点である。 ごく近年、中世の諏訪信仰に関わる研究は多発的な隆盛を見せ始めている。本研究もそうした研究の一翼を担ったものである。 とくに南九州各地に伝播した島津氏系の諏訪信仰の調査は、上井覚兼とその子孫(諏訪氏を称する)に注目することで、これまでにない視点からその伝播の解明に挑んだ。
|