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連歌懐紙の書誌学的文献学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K00314
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02010:日本文学関連
研究機関山口大学

研究代表者

尾崎 千佳  山口大学, 人文学部, 准教授 (50335759)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード連歌 / 連歌懐紙 / 宗祇 / 紹巴
研究開始時の研究の概要

複数の人が寄り集まって興行される連歌の本文が、どのように確定され、その後どのように流布していくのか、という問題の解決を目指し、宗祇と紹巴の出座した連歌懐紙の遺例を収集する。次に、連歌懐紙の熟覧という書誌学的方法と、連歌本文を比較するという文献学的方法を融合させた分析を行う。

研究実績の概要

研究課題(1)「「湯山三吟」を軸とした宗祇連歌懐紙の分析」については、前年度までの考察結果をふまえつつ、柿衞文庫蔵伝宗長筆巻子本・早稲田大学図書館蔵伝宗長筆本連歌懐紙・大東急記念文庫蔵筆者未詳連歌懐紙の三本と古注本文を比較した。その結果、大東急記念文庫本と古注本文の親近性が明らかになった。柿衞文庫本・早稲田大学本が連歌座の現場に近い本文を伝えているのに対して、大東急記念文庫本の本文は式目上の修訂を経た決定稿と考えられる。また、早稲田大学図書館本・柿衞文庫本は、ともに、式目点検による修訂後の本文と修訂前の本文を含み、その箇所は一致しない。大東急記念文庫本・早稲田大学図書館本はともに連歌懐紙の体裁をとるものの、その性格は明らかに異なっている。大東急記念文庫本は、従来、原懐紙のかたちを留める古写本として重視されてきたが、文献学的考察の結果、その本文は古態を留めるとは言い得ない。書誌学的方法によって、この結果をさらに検証する必要がある。
研究課題(2)「装飾と本文の関係性に注目した紹巴連歌懐紙の分析」については、前年度までに収集した紹巴書簡全35通から、連歌懐紙にかかる記述を抽出したうえで、紹巴一座の連歌百韻と書簡記事をつきあわせる作業を行ったが、書簡の年次推定が容易でなく、あまり進捗しなかった。また、桃山期に出現する「絵屋」の活動に関する美術史分野の先行研究を参照し、その根拠となる日記の記事を収集した。さらに、紹巴一座の連歌百韻のうち、現存する原懐紙を対象として、所蔵者・年代・下絵の有無等について一覧を作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2020年度から2022年度にかけて、新型コロナウイルスの影響により、書誌学的研究の推進に不可欠な原本調査がほとんど実施できなかった。文献学的研究を基軸とする方法に切り替えたものの、基礎的作業に時間を要し、十分な成果をあげる段階には至っていない。

今後の研究の推進方策

補助事業期間の延長を視野に入れた上で、必要な書誌学的調査を速やかに実施し、研究成果の公表につとめる。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 宗祇「池はうみ」句の成立と享受2022

    • 著者名/発表者名
      尾崎千佳
    • 学会等名
      令和4年度大内氏歴史文化研究会シンポジウム「築山跡と大内教弘―居館から祭祀の場へ―」
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 牢人から連歌師へ―西山宗因にみる牢人文芸の意義と特徴2021

    • 著者名/発表者名
      尾崎千佳
    • 学会等名
      日本史研究会令和4年度8月例会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 山口県史 通史編 近世2022

    • 著者名/発表者名
      田中誠二,木部和昭,森下徹,脇正典,栗原剛,尾崎千佳,上野大輔
    • 総ページ数
      1128
    • 出版者
      山口県
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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