研究課題/領域番号 |
20K00336
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田村 隆 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (70432896)
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研究分担者 |
折茂 克哉 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (30376579)
丹羽 みさと (高山 みさと / 丹羽みさと) 武蔵大学, 人文学部, 助教 (90581439)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 狩野亨吉文書 / 駒場図書館 / 駒場博物館 / 第一高等学校 / 感染症 / 腸チフス / 狩野亨吉 / データベース / EAA / 東京大学駒場図書館 / 大館 |
研究開始時の研究の概要 |
東京大学駒場図書館所蔵の「狩野亨吉文書」を活用して〈秋田大館を中心とする旧藩の人脈〉〈近代の高等教育機関を媒介とする人脈〉〈在野の研究者や古書肆など民間の知的ネットワーク〉の関係を明らかにし、その知見および目録・画像データ等の資料を他の研究機関と連携しながらアーカイブとして積極的に公開してゆく。狩野亨吉研究のプラットフォームを築き上げたい。 2017~2019年度の上述科研においては、東京大学駒場図書館に所蔵される「狩野亨吉文書」の調査を研究の主軸に据えてきたが、本研究課題ではこれまでの調査と目録作成の成果をふまえ、校務文書と個人書簡を往還しつつ多面的な文書活用および研究を展開する。
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研究実績の概要 |
本年度も駒場図書館貴重書庫での狩野亨吉文書の現物調査に替り、2020~2022年度に引き続いてブックレット『第一高等学校と感染症―1904年の腸チフス流行』の刊行に向けて、狩野亨吉文書や旧制第一高等学校の寄宿寮日誌のデジタル画像を精査し、原稿を執筆した。ブックレットの原稿は完成し、メンバーで校正をほぼ終えたところである。最終年度の2024年度の刊行を予定している。 今年度はブックレットの作業に集中したため、デジタル化関係の調査作業に取り組めなかった。来年度はこちらの件も進めたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
狩野亨吉文書の調査はデジタル画像やオンラインミーティングツールを用いて継続的に行っている。新型コロナウィルス感染症の影響により駒場図書館貴重書庫での現物調査は2020年度以来中止したままとなっているが、上述のブックレットに関わる資料については随時図書館で現物資料を確認・調査することができるようになった。各種セミナーや研究会での発表および意見交換の機会もいまだ少ないままではあるが、オンラインツール等も活かしつつ、最終年度の2024年度には成果発信のシンポジウムを企画したいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の影響により、駒場図書館貴重書庫における狩野亨吉文書の現物調査は難しい状況が長く続いた。研究期間の再延長が認められたため、2024年度が最終年度となるので、これまでの現物調査およびデジタル画像での文書調査の成果について成果を発表したい。上述のブックレット「第一高等学校と感染症―1904年の腸チフス流行」はまもなく刊行予定であり、また今年は狩野も校長を務めた第一高等学校の創立150周年にあたることから、その記念もかねたシンポジウムを開催したいと考えている。さらに、今年度末には駒場博物館において狩野亨吉文書の展示会を開けないか検討中である。
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