研究課題/領域番号 |
20K00345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 常磐大学 |
研究代表者 |
二村 博 常磐大学, 人間科学部, 准教授 (00733669)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 俳諧 / 俳人書簡 / 文化文政期 / 来翰集 / 近世文化 |
研究開始時の研究の概要 |
江戸時代後期の会津地方の俳人に寄せられた全国の俳人からの手紙を解読することで、当時の文化人たちの交流実態を解明する。また、会津の俳人如髪が諸国の俳人から揮毫してもらった発句や文章等を集めたサイン帳を解読し、書簡群の内容と照合することで、文化文政期の俳諧研究を深める。
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研究成果の概要 |
江戸時代中期から後期にかけて会津喜多方で活動した関本巨石とその息子の如髪に宛てられた書簡や句稿資料約240点を貼り付けた巻子本四巻の解読調査をした。また、それと同時に如髪が関西旅行において収集した各地の俳人約200名の自筆資料を解読調査して、全国的な範囲で親しくした当時の俳人たちの交流実態を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文化文政期は全国的に俳人間の交流がなされた俳諧の爛熟期であるが、まとまった来翰集の研究は進んでいない。本研究では、会津の関本巨石・如髪父子宛の書簡を調査することにより、その広い交流の実態を解明することができた。また、新資料「如髪集成染筆帖」と照らし合わせて調査することで、文化期において如髪が行った二度の関西旅行と、各地の著名俳人たちとの交流を具体的に解明できた。巨石・如髪が関西に足を運んで対面の交流を繰り返していたことが判明し、商業ルートを活用して商家としての生業と風雅の双方に相乗効果をもたらしていた。本研究によって、俳諧を嗜む近世庶民の交流実態の一端を明らかにすることができた。
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