研究課題/領域番号 |
20K00354
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
川崎 佐知子 立命館大学, 文学部, 教授 (00536120)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 文献学 / 東本願寺 / 近衞家 / 公家 / 門跡 / 京都 / 和歌 / 渉成園 / 源氏物語 / 大谷家 / 偶仙楼 / 歌仙 / 近衞家凞 / 渡辺始興 / 皇室 / 禁裏 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、宗教法人本願寺(京都市右京区)所蔵の「嵯峨本願寺資料」を主たる研究対象とし、つぎの三つをおこなう。 1.「嵯峨本願寺資料」の書誌を調査し、研究全体の基盤データを構築する。同時に目録作成を進め、研究資料として広範な活用が可能となるように、研究的環境を整備する。 2.「嵯峨本願寺資料」に存する近世の東本願寺に関係する資料を重点的に考察し、禁裏・公家文庫との関係に目配りしながら、東本願寺における蔵書形成過程の一端を明らかにする。 3.「嵯峨本願寺資料」によりうかがえる近世の東本願寺を中心に展開された文学・文化活動を重点的に考察し、京都における東本願寺の位置を明確にする。
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研究成果の概要 |
本研究は、宗教法人本願寺(京都市右京区、通称嵯峨本願寺)が所蔵する「嵯峨本願寺資料」(計435点)を研究対象とした。はじめに、「嵯峨本願寺資料」の書誌調査をおこない、研究全体の基盤データを構築しつつ、研究資料として広範な活用が可能となるように、研究資料目録の作成に努めた。つぎに、「嵯峨本願寺資料」に存する近世の東本願寺に関係する資料を重点的に考察し、禁裏・公家文庫との関係に注意しながら、東本願寺における蔵書形成過程の一端を明らかにした。さいごに、「嵯峨本願寺資料」からうかがえる近世の東本願寺周辺で展開された文学活動に注目し、京都における東本願寺の位置を明確化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義の第一は、「嵯峨本願寺資料」が、東本願寺門主に関係する資料であると判明したことである。その資料構成は、「宗教開祖親鸞以来の教義の根幹をなす資料」「教如以降の近世の東本願寺門主に関係する資料」「明治・大正・昭和の法主に関わる資料」の三つに大別できる。学術的意義の第二は、とくに「教如以降の近世の東本願寺門主に関係する資料」の形成には、近衞関白家が影響していたとわかったことである。近衞家第二十代基凞、第二十一代家凞のころに関係が深化したことが、東本願寺門主の蔵書形成に反映していると考えられる。
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