研究課題/領域番号 |
20K00377
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02020:中国文学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
柴崎 公美子 早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (70844140)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 清代 / 中国通俗文芸 / 家将小説 / 出版文化 / 薛家将 / 説唐 / 家将もの |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、唐代の英雄薛仁貴を始祖とする薛家将の物語が清代に至って発展・拡大した事象について、シリーズ小説化されたことに着目した研究を行う。薛家将物語は、元雑劇、明代における説唱詞話や平話、伝奇(南戯)と通俗文芸上で長く伝承されてきたが、清代において小説が刊行された際その内容が大きく増幅していた。こうした現象について、清代によく見られた「続書」の創作および「シリーズ化」という観点から検討しようとするのが本研究の目的である。
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研究実績の概要 |
COVID-19流行による中国大陸へのビザなし渡航は、申請手順については申請予約が撤廃されるなど緩和されたが、訪問するために関係機関の招聘状等の書類が必要であることは変わらず、資料収集や調査目的の渡航にはいまだ困難な状態が継続している。よって、本研究に必要な大陸における資料調査を実施することができなかった。また、博士学位請求論文の執筆もあったため、本研究を進める時間をとることができなかった。この点は、大いに反省すべきである。 研究に関連する書籍の購入は積極的に行い、これまで収集した国内資料によるテキスト比較もすこしずつ進めている。そうした資料の中には底本が明記されない排印本もあるが、大陸の版本を確認できない現状においては検討の手がかりの一つとはなろう。2024年度中にはこうした比較結果をまとめられるよう努力する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
中国大陸へ渡航しての調査は未だ停滞状態にあり、かつ2023年度は博士学位申請論文の執筆を行なったため。
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今後の研究の推進方策 |
これまで収集したテキストの詳細な分析を引き続き行なってゆく。テキストの刊行にまつわる社会状況など、周辺情報の整理、理解も進め、研究発表を実施する。
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