研究課題/領域番号 |
20K00396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
竹内 美佳子 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 教授 (00227000)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | アメリカン・ルネサンス / アフリカ系アメリカ文学 / 反帝国主義 / 奴隷解放 / 公民権運動 / 実存主義 / 人権 / ラルフ・エリスン / ジューンティーンス独立記念日 / 自伝文学 / ディアスポラ / ポスト・コロニアリズム / リチャード・ライト / 実存哲学 / ニーチェ / 第二次世界大戦 / ナチズム / 冷戦 / マッカーシズム / ヘンリー・ソロー / ハーマン・メルヴィル / 自然史 / フロンティア / 基本的人権 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、19世紀作家ソローとメルヴィル、ならびに20世紀作家ライトとエリスンを基軸に、アメリカ文学のレジスタンス思想を探る。ソローとメルヴィルは、奴隷制度に依って立つ近代西洋の物質文明を批判した。両作家を自由の先駆者とみなすライトとエリスンは、アフリカ系アメリカ文学の開拓者として20世紀人権闘争の端緒を開く。アメリカ文学に人種を超えて貫流するレジスタンスを、4人の文学者の作品群にテクスト分析する。
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研究成果の概要 |
本研究では、近現代アメリカ文学を牽引した4人の作家に焦点を当て、社会と対峙するレジスタンスの思想を探究した。19世紀アメリカン・ルネサンスの作家は奴隷制廃止に向けて、時代思潮を先導した。20世紀アフリカ系アメリカ人作家は人種隔離政策を批判し、公民権運動の先駆者となった。文学者のレジスタンスが近現代アメリカに貫流することを、テクスト分析と社会史研究によって浮き彫りにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ヘンリー・ソローとハーマン・メルヴィルの文学にナショナリズムを見出す批評や、リチャード・ライトの文学を抗議小説と見做す定説に対し、古典の意義を問い直した。19世紀ヨーロッパ系アメリカ人作家の社会思想が、現代アフリカ系アメリカ文学の重要な源泉であることに注目し、アメリカ文学を貫く抵抗精神を人種横断的な見地から考察した。研究成果をまとめ、『アメリカ文学のレジスタンス思想』(仮題)として出版する予定である。
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