研究課題/領域番号 |
20K00399
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
小林 酉子 東京理科大学, 教養教育研究院野田キャンパス教養部, 教授 (60277283)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 英国スチュアート朝演劇 / 宮廷マスク / 舞台衣装 / 商業劇団 / 英国ルネサンス演劇 / 舞台演出 / 国王一座 / 英米文学 / 英国スチュアート朝 / 演劇 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、英国スチュアート朝時代 (1603-1649)、王室メンバーのお抱えであった商業劇団が宮廷・民間各々の演劇舞台でどのような劇をどのような演出で上演していたかを検証し、劇団活動が王制転覆に至る社会転換にどのように係わっていたかを明らかにすることを目指す。職業俳優は宮廷で公演するほか、マスク(仮想仮面劇)にも雇われ、その演出や意匠を民間劇場に取り入れた。富裕層の集まる室内劇場では次第に、貴族社会の腐敗をテーマとする戯曲上演が増えていく。宮廷・民間双方の演劇舞台では、劇テーマの解離が時代と共に進んでいったが、劇団はこの双方を行き来しながら、その分断に寄与していたともいえる。
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研究成果の概要 |
本研究は、英国スチュアート朝時代に王室メンバーのお抱えとなった商業劇団が宮廷・民間各々の演劇舞台でどのような劇をどのような演出で上演していたかを検証し、劇団活動が王制転覆に至る社会転換にどのように係わったかを明らかにした。 二代の王の宮廷では金銭上、モラル上の腐敗が進み、富裕層が集まる市井の室内劇場ではこれらを題材にする戯曲の上演が増えていった。一方、宮廷では王権神授説に基づくテーマのマスクが繰り返されていた。このように宮廷・民間の演劇舞台では、劇テーマの解離が時代と共に進んでいた。劇団はこの双方を行き来しながら、商業劇場で王政批判の芝居を上演し、その転覆に寄与したといえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英国ルネサンス演劇については戯曲本文、劇場建築、舞台装置、社会的背景についての従来の研究に加え、近年、欧米ではエリザベス朝物質文化、服飾文化を検証する社会史的考察も行われてきた。一方、国内では舞台衣装や演出に焦点を当てた研究は殆どみられない。 本研究は国内外ともで見落とされてきた分野を対象とし、チャールズ王時代末までの舞台演出と衣装の実態解明を行った。英国史上初めて王政が転覆するまで、商業演劇は隆盛から停止へと短期間で激変した。王室と民間双方の舞台で、演劇が社会に与えた影響を歴史的に解明した本研究は、国内・国外で先例のない取り組みである。
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