研究課題/領域番号 |
20K00416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
谷口 秀子 九州大学, 言語文化研究院, 特任研究者 (70179092)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 英米児童文学 / ポストフェミニズム / 第3波フェミニズム / 第4波フェミニズム / ジェンダー越境 / 強い女性 / 女性像 / 強い女性像 / ジェンダー / 第3派フェミニズム / 第4派フェミニズム / 第三波フェミニズム / 第二波フェミニズム / 女性性 / 男性性 / フェミニズム童話 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、1990年以降の、「男女平等は達成されたので、もはやこれまでのようなフェミニズムは必要ない」(Shelley Budgeon,"The Contradictions of Successful Femininity"(2011) 他参照) という考え方が見られるようになった、いわゆるポストフェミニズム時代に発表された英米の児童文学作品における女性像、とりわけ、ジェンダーにとらわれない強いヒロイン像を分析し、ポストフェミニズム時代の英米児童文学における強い女性表象の特徴と全体像を明らかにしようとするものである。
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研究実績の概要 |
研究課題 「英米児童文学におけるポストフェミニズム時代のヒロイン像」の研究に関して、2023年度は、2019年度~2022年度の研究成果を踏まえ、以下のことを行った。 (1) 引き続き、本研究課題に関連した英米と日本の作品(マンガ、アニメ、映画なども含む)、文献、資料の収集を行った。 (2) 国内の大学および図書館などにおいて、本研究課題に関連する作品、関連情報および資料、研究論文などの調査・収集を行った。 (3) 引き続き、収集した作品の分析・分類を行った。 (4)作品のデータベース化と研究課題の分析において重要と思われる作品の抽出を行った。 (5)研究全体のとりまとめと理論化を継続し、本研究で得られた知見をもとにして、本研究が明らかにしようとしている課題についての論考の構想を深化させることに努めた。 (6) 本研究課題の研究によって得られた研究成果の一部を含む内容を国際学会(The 26th Biennial Congress of The International Research Society for Children's Literature)において口頭発表した(査読あり)。(なお、本発表については、現地における対面での発表が決定していたが、コロナ禍における事情により、ビデオによるデジタル発表に変更した。) (7)本研究課題の研究によって得られた研究成果の一部を含む内容について、2024年に台湾で開催される国際学会(2024 Taiwan Children's Literature Research Association International Conference)の口頭発表に応募し、査読を経て採択された。 以上の研究活動により、本研究課題の研究を進展させることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実施計画に記載した、本研究課題に関連した作品、文献、資料の収集、および、収集した作品の分析・分類、データベース化とポイントとなる作品の抽出は、おおむね計画通りに進んでいる。とはいえ、まだコロナ禍が完全には終息しておらず、当初予定していた英米の大学や図書館での資料調査ができなかったため、作品や関連資料の収集の効率が当初の見込みをやや下回り、作品の分析のペースに多少の影響が生じた。 また、これまでに得られた研究成果の発表については、これまでの研究によって複数の論考の着想を得ることができたため、今後さらに研究を進めて口頭発表あるいは論文において順次発表する予定である。さらに、研究全体のとりまとめと理論化の取り組み、および、本研究が明らかにしようとしている課題についての論考の執筆の準備に関しては、おおむね計画通りに進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今後の主な研究計画は、以下の通りである。 (1) 引き続き、本研究課題に関連した作品(英米の作品と(比較対照のための)日本の作品)、文献、資料などの収集を行う。 (2) 国内外の大学、図書館その他で、作品および関連資料の調査・収集を行う。特に、最近発表された作品や入手が容易ではない作品の収集に力を入れる。 (3) 引き続き、収集した作品を分析・分類し、データベース化とポイントとなる作品の抽出を行う。 (4) これまでに得られた成果の一部を学会などで発表する。 (5) 研究全体のとりまとめと理論化を進め、ポイントとなる作品について論文を執筆する。 (6)本研究で得られた知見に立脚して、本研究が明らかにしようとしている課題についての論考の執筆の準備を行う。
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