研究課題/領域番号 |
20K00460
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
高村 峰生 関西学院大学, 国際学部, 教授 (90634204)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ディストピア / マーガレット・アトウッド / フェミニズム / ジョージ・オーウェル / アダム・ロバーツ / コロナ / ペスト / ポストトゥルース / アメリカ文学 / アメリカ文化 / 政治と文学 / 表象文化論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は主として現代の北米において書かれたか、再受容・翻案されたディストピア作品の特質を検討し、権力や欲望の体制について比較文学的な見地から考察を加える。『1984』などの古典的ディストピアの流行から、『ハンガーゲーム』などディストピア的設定を持つ大衆小説・映画までを対象とし、トランプ政権の誕生、情報科学の進展や監視社会化などの変化がどのように影響しているのかを考察したい。
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研究実績の概要 |
2023年度前半においては、イギリスのエガムとロンドンに滞在し、文献資料の分析を進めることができた。また、当地の演劇、とくにアーサー・ミラーの『るつぼ』を鑑賞し、ディストピアについての理解を深めることができた。 共著『マーガレット・アトウッド「侍女の物語を読む」』(水声社)が刊行された。この刊行に基づき、3月24日にヴァージニア・ウルフ協会の例会にてシンポジウムを行い、そこでドラマ版の『侍女の物語』についての発表を行った。 また、2月から3月にかけては、次号の『表象』のためにサラ・ジャクソンの著書の一章を翻訳した。それに伴って、エレーヌ・シクスーの最近の著作を精読した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初想定していたよりもディストピアの抱えるテーマ的な課題が多く、さらに近年のこの分野における著作の量が膨大であり、資料の読解に時間がかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度中にこれまでの研究成果を一冊の本にまとめたいと考えている。
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