研究課題/領域番号 |
20K00495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
野津 寛 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (20402092)
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研究分担者 |
納富 信留 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (50294848)
吉川 斉 成城大学, 文芸学部, 准教授 (60773851)
葛西 康徳 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 名誉教授 (80114437)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ギリシア悲劇 / 西洋古典学 / 比較文学 / 受容研究 / 古代演劇 / 能 / 受容 / 古代ギリシア演劇 |
研究開始時の研究の概要 |
近現代日本における古代ギリシア演劇研究および受容の諸相を追究し、古代ギリシア演劇研究および受容・上演が将来進むべき方向性を示唆するため、私たちの基盤研究(基盤C 17K02590)を発展的に継承する。 (1)近現代日本における古代ギリシア演劇の受容の実態調査。 (2)わが国の古代ギリシア悲劇の受容と上演の活動全体が、能など日本固有の伝統演劇の諸要素の積極的活用の有無という根本的な選択の相違によって、受容の2大類型に分類できることを明らかにする。 (3)西洋人による古代ギリシア悲劇と能の比較研究について、宗教学的・人類学的な比較対照研究の伝統という観点から日本における研究・受容の在り方を問う。
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研究成果の概要 |
コロナ禍によって生じた様々な行動制限のため研究目的の達成が危ぶまれたが、海外における英語による研究会の開催、仏語による研究成果の発信、海外研究会者たちとの密接な連絡と交流を通じて、あくまでも国際共同研究というステージに立脚した古代ギリシア悲劇の受容研究という国内では相変わらずマイナーな研究領域において、国際的な期待に応える成果を実現すると共に、日本におけるギリシア悲劇受容(特に東京大学ギリシア悲劇研究会)に関するデータベースの技術的な諸問題をおおむね解決し、次年度からの研究計画に繋げることが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の欧米においては、古代ギリシア悲劇の受容(翻訳・翻案・上演)に関する実証的研究が古代ギリシア悲劇研究の欠くべからざる部分と見なされている。日本においては、古代ギリシア悲劇の受容研究は相変わらずマイナーな研究領域に留まっており、この点について日本のギリシア悲劇研究者たちは国際的な期待に応えることが出来ていないという現状がある。本研究は国際共同研究というステージに立脚して、国際的な期待に応えるべく、日本におけるギリシア悲劇研究及び受容に関する研究の空白を埋め、基盤研究(C)17K02590で得られた知見をもとに、これまで漠然と前提としていた仮説をより明確な形で世に問うという意義を有する。
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