研究課題/領域番号 |
20K00512
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
長谷川 晶子 京都産業大学, 外国語学部, 准教授 (20633291)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アンドレ・ブルトン / エクトル・イポリット / シュルレアリスム / ハイチ / ヴードゥー教 / 前衛芸術 / ヴードゥー |
研究開始時の研究の概要 |
シュルレアリスムは、第二次世界大戦中のハイチで観察した芸術と宗教、生活が融合した理想状態を、戦後の疲弊したヨーロッパにおいて再現しようとしたのではないか。この仮説を明らかにすることが本研究の目的である。 ハイチにおけるフィールドワーク、アメリカ、フランス、オーストリアにおける文献調査を実施しながら、ブルトンらのハイチ滞在が戦後のシュルレアリスムの理論化と創作活動にもたらした影響の射程を確定する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、芸術運動シュルレアリスムが、ハイチにおける民間宗教や生活と深く結びついた芸術のあり方にヒントを得て、第二次世界大戦後の活動を展開させたという仮説を証明することである。 ①シュルレアリストたちがハイチの芸術と宗教をどう受けとめたのかを解明し、②ハイチの画家イポリットの創作活動の詳細を解明した。③イポリットや素朴派を「プリミティヴ」として評価するようになったニューヨークの美術界について調査を行い、④第二次世界大戦後におけるヨーロッパの芸術の潮流における「原始的なもの」に関する調査を行った。⑤戦後のシュルレアリスム展におけるハイチの影響の射程を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、これまであまり焦点が当てられてこなかったシュルレアリスムの評価したハイチの芸術、世界観や宗教観が、戦後のシュルレアリスム運動の審美的な判断基準、理論に対して与えた影響を明らかにした。本研究を進める過程で、エクトル・イポリットというハイチの画家に関する論文を準備している。これは、フランス本国でもあまり研究の進んでいないハイチ絵画創作を日本語で紹介する初めての試みである。
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