研究課題/領域番号 |
20K00522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
成實 朋子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (40346226)
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研究分担者 |
大竹 聖美 東京純心大学, 現代文化学部, 教授 (60386795)
浅野 法子 大阪成蹊短期大学, グローバルコミュニケーション学科, 教授 (60759306)
西山 利佳 青山学院大学, コミュニティ人間科学部, 准教授 (70785526)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 国語教科書 / 児童文学 / 中国 / 台湾 / 韓国 / 日本 / 比較児童文学 / 比較国語教育 / 東アジア / 小学校 / 国語教育 / 小学校教科書 / 教科書 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究を遂行するにあたっては、まず、資料調査と資料収集を継続的に行う。そして研究途中での段階的な成果発表を行う。前者については国際子ども図書館、公益財団法人「教科書研究センター」など専門資料所蔵館において該当する叢書類を調査し、必要な資料収集を行う。日本国内において収集できる資料を集めた上で、不足の海外の資料に関しては北京師範大学や台湾師範大学の資料収集に赴く。また研究をするうえで必要な関係図書などの資料の収集も付随的に行う。これらの資料整理に際しては購入したパソコンの使用を見込んでいる。国内においては日本児童文学学会等の研究大会で、海外においてはアジア児童文学大会での発表を予定している。
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研究成果の概要 |
本研究は、日本・韓国・台湾・中国の四地域の小学校国語教科書について、それぞれの地域における歴史的変遷も踏まえた上で、掲載されている児童文学作品について検討し、東アジア児童文学史構築の基礎とするものである。 四地域それぞれの地域の小学校国語教科書の実態を押さえた上で、いずれの地域の教材選択も、知識中心主義的なものから、コンピテンシーベースなものへと方向性を切っており、それはいずれの地域もOECDモデルの影響を受けていることが明らかになった。ただそのコンピテンシー(素養)の捉え方に差異があることも明らかになった。この点は、本研究を深める上で、今後とも検証していく必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じて、東アジア地域の小学校国語教科書の実態が明らかになった。これまで、二国間を対象とした研究はあったが、四地域を包括的に取り扱ったものは無かった。また、児童文学界の動きなどの相関性を踏まえながらの分析となったこともまた本研究の新しさである。本研究を通じて、各地域の小学校の国語教科書がそれぞれの地域の特色を反映しながら、グローバル社会の要求にいかに応えるかということについて模索しているということが明らかになった。本研究の成果は、報告書の形にまとめられ、リポジトリとしても配信されており、今後の東アジア児童文学或いは国語教育研究に大いに資するものとなることが期待される。
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