研究課題/領域番号 |
20K00533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2021) 大阪経済法科大学 (2020) |
研究代表者 |
宋 恵媛 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (60791267)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 日記研究 / ジェンダー研究 / 資料集作成 / 翻訳 / 資料整理 / 朝鮮人米軍通訳 / 文学史 / 資料集刊行 / コリアン・ディアスポラ / 冷戦 / ソヴィエト・コリアン / コリアン・アメリカン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は日本、米国、旧ソ連(ロシア・中央アジア)の三地域のコリアン・ディアスポラの比較文化・文学研究である。日本の植民地支配、米軍やソ連軍による占領、朝鮮戦争を経験した朝鮮人による、1940-50年代のディアスポラ文化の生成過程を解明する。識字、教育、文芸、翻訳、検閲、 ジェンダーを手がかりに考察する。翻訳理論、ディアスポラ理論の精査、米、露、韓、日、中央アジア、独での、資料発掘や聞き取り調査といった、実証的な側面からのアプローチを二本の柱とする。各地域のコリアン・ディアスポラ研究はむろん、韓国研究、朝鮮民主主義人民共和国研究、冷戦研究、翻訳研究、ディアスポラ研究の深化に貢献する。
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研究実績の概要 |
2022年度は、海外調査をいくつか予定していたが、コロナのためすべては実施できなかった。しかしながら、カザフスタンでは予定どおり『高麗日報』の関係者との面談ができた。さらに、ウズベキスタンでもコリアン・ディアスポラ関連の施設を訪問し、関係者と面談、次回の調査につなげることができた。理論研究においては、日、韓、ロ、米のコリアン・ディアスポラに関する研究書の精査を行うことができた。また、研究成果発表という面では、一定の成果を上げられた。まず、予定通り、コリアン・ディアスポラの識字、ライティングに関する資料集(作品集)および著作の刊行を行ったことである。その他にも、国内外での論文発表や口頭発表を多数行った。また、サハリンの朝鮮人に関する論文翻訳も行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
コロナにより国内外での資料調査やインタビュー調査などに大きな変更を余儀なくされたとはいえ、そのいくつかは実現できたうえ、2022年度には学会発表や論文発表を活発におこなった。資料集、作品集、作品復刻版、個人全集、合計の4冊の出版も行った。さらに、識字や教育と深く関わる日記研究を掘り下げて進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、ひきつづき海外調査の可能性を模索しつつ、研究成果の発表に重点を置く。これまでコロナのために海外調査が行えなかったことで、当初に設定した通りの成果を出すことは困難だが、その代わりにこの間進めてきた、コリアン・ディアスポラのエゴドキュメントやジェンダー研究などに関する成果物を出すことに若干軌道修正をする。在日朝鮮人女性に関する単著や資料集の刊行に向けて集中する。
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