研究課題/領域番号 |
20K00538
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
崔 貞冴 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (70821908)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 使役構文の連続性 / 話者の認識 / 認識的先行 / テ形節複文構文 / ese形節複文構文 / 広義の使役性 / 使役のメトニミー / テ形複文構文 / 他動性 / 似通い文 / 派生方向 / 共通のスキーマ / -eoseo形節と-eo形節 / 使役状況 / 使役接辞 / プロトタイプ理論 |
研究開始時の研究の概要 |
従来,単文の使役構文と,テ形や-ese形節による連用構文は全く別の分野として扱われ,それぞれ多数の研究がされてきた。 本研究では,①他動詞による単文構造を起点とし,②使役接辞(日本語では-(s)ase,韓国語では-i/hi/li/ki)による使役動詞の構文を中間構造と位置づけ,③日本語ではテ形節,韓国語では-ese形節における複文構造へと到る,3段階の検証を通じて,使役状況による構文の連続性を明らかにすることを目的としている。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,韓国語における単文構文から複文構文へと使役性の連続性を明らかにするものである。2021年度に,韓国語において話者の認識による単文の使役構文からese形節の複文構文への連続性の分析に着手した。 日本語の使役接辞-(s)aseは,韓国語の-i/hi/li/kiによる語彙的使役と,-ke hadaによる生産的使役の両方の意味役割を担っているため,日本語の使役性の連続性の議論が先に行われれば,より複雑に絡む韓国語の使役構造の全体像がより見えやすいと考えている。 また,話者における主節の意図はテ形従属節の出来事より先行して表れるという認識的先行の概念は,日本語の使役性を連続性を議論する上でも有効であり,使役性の働きかけであるということに着目する。そして,話者の認識によって単文構文からテ形節の複文構文への連続性が議論できるプロトタイプの例文を考える。 さらに,その連続性は,使役動作主と被使役動作主における話者の認識によるものであると考え,認知言語学的観点から,使役のメトニミー(換喩)として考えられるとの新たな主張を加えていく。 現在,日韓対照研究の観点から,その両方の結果をまとめている段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1)韓国語における使役構文の連続性の分析結果をまとめる前に,日本語における使役構文の連続性の分析に先に着手し,最初は想定していなかった認知言語学的へのアプローチが加わり,その研究を進めている。2)さらに,コロナ禍で体調を少し崩し,その結果まとめが遅れたため,目標としていた学会誌への投稿が間に合わなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度中に日本語における使役性の連続性の分析結果をまとめ,その投稿を行うと同時に,韓国語における使役性の連続性の分析結果をもまとめて投稿する予定である。
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