研究課題/領域番号 |
20K00543
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
小林 亜希子 島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 准教授 (60403466)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 一致 / 分詞 / フランス語 / イタリア語 / アイスランド語 / ラベル / 奇態格 / 主格目的語 / 人称-格制約 / 分詞一致 / 過去分詞 / 極小主義 |
研究開始時の研究の概要 |
「一致の非対称」を包括的に説明する一致理論を構築する。まず,ロマンス諸語の一致の非対称を説明する分析を提案する。それから,これまでの研究で扱った英語・アラビア語・ウェールズ語における一致の非対称も併せて説明できる統一理論を提案する。
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研究成果の概要 |
SV語順のときVはSと豊かな一致をする(I am here.)が,VS語順だとVはSと部分的にのみ一致するか一致を全くしない(There is me.)。このような一致の非対称は世界の多くの言語で観察されている。筆者はこれまで,最新の言語理論を用いて英語・アラビア語およびウェールズ語の一致の非対称を説明できることを示してきた。本研究は理論をより洗練させることで,フランス語・イタリア語およびアイスランド語の一致の非対称も説明できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
"I am here."や"We are here." ではbe動詞が主語の人称・数に合わせて(一致して)am, areとなるが, "There is me."や "There are us."では,be動詞は主語の数とのみ一致してis, areとなる。このような非対称は世界の多くの言語に見られる。本研究は,それが起こるメカニズムを明らかにしようとするものである。 一致は文の意味解釈に全く関わらない,純粋に形式的な現象である。それゆえに,話者が脳/心の中でどのように文を組み立てているのかを知る大きな手掛かりとなりうる。
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