研究課題/領域番号 |
20K00580
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
李 林静 成蹊大学, 法学部, 教授 (40567418)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ヘジェン語 / フィールドワーク / 記述言語学 / ツングース諸語 / 危機言語 / ドキュメンテーション / 文法記述 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は中国黒龍江省に分布するツングース系言語であるヘジェン語を対象に、①これまでフィールド調査によって得られた資料をもとにヘジェン語の形態・統語構造を詳細に記述すること、②ヘジェン語のドキュメンテーションを行い、得られた音声・映像資料を文字化し、文法情報を付して成果を刊行することである。 ヘジェン語の話者は高齢であるため、最優先にすべき作業はドキュメンテーションであると考えられる。具体的には①過去に収集した資料の確認と②新たな資料の収集を行う予定である。 文法記述に関しては、以下の3点に絞って記述を進めていく。①動詞の機能についての精査②複文についての調査③言語接触による影響の解明。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は中国黒龍江省に分布するツングース系言語であるヘジェン語を対象に、①これまでフィールド調査によって得られた資料をもとにヘジェン語の形 態・統語構造を詳細に記述すること、②ヘジェン語のドキュメンテーションを行い、得られた音声・映像資料を文字化し、文法情報を付して成果を刊行すること である。2023年度の研究実績は下記の通りである。 ・2023年6月に、雲南民族大学にて、「日本における少数言語研究ーヘジェン語のフィールドワークを例にー」について講演を行った。 ・2023年6月に、中国黒龍江省同江市にてヘジェン語のフィールドワークを実施した。 ・2024年3月に、2023年8月のヘジェン語のフィールドワークより得た音声・映像資料を文字化し、文法情報を付し、その成果である「ヘジェン語テキスト(22) ―尤文蘭氏による語り 黄疸の治療法―」を『北方言語研究』14にて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年6月に、ヘジェン語のフィールドワークが実施できたものの、言語コンサルタントの2人(77歳と86歳)とも体調不良だったため、予定していた2人の会話の収録やインタビュー調査などは実施できなかった。代わりに、ヘジェン民族博物館、非物質文化財センターなどで資料収集を行うなど、臨機応変に調査方針を調整した。2023年度の研究は大幅に遅れることなく、やや遅れていることにとどまった。
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今後の研究の推進方策 |
2024年8月に、ヘジェン語のフィールドワークを実施する予定である。2023年12月に、ヘジェン語の流暢な母語話者2名のうちの1名が亡くなり、現在母語話者が1名となった。当該言語の最期の姿を記録し、ドキュメンテーション、文法記述研究を行う予定である。
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