研究課題/領域番号 |
20K00588
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
|
研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
森 若葉 同志社大学, 研究開発推進機構, 共同研究員 (80419457)
|
研究分担者 |
前川 和也 国士舘大学, 付置研究所, 研究員 (60027547)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | シュメール語 / 楔形文字 / 粘土板 / エラム語 / 古代メソポタミア / アッカド語 / 未公刊資料 / アンシャン(マルヤン) / マルヤン(アンシャン) / アンシャン / 初期王朝時代 |
研究開始時の研究の概要 |
前三千年紀後半から前二千年紀初メソポタミアーイラクとイランーの未公刊楔形文字資料を研究調査し、公刊する。 メソポタミア文明中心地域のシュメール語資料(初期王朝時代ギッシャ)と、エラム語地域(アンシャン)のシュメール語資料の比較を行う。さらにエラム地域内において、スサとアンシャンの資料を比較する。言語の分析は、接辞使用の特徴、限定符など書記法の特徴、語彙、字体に焦点をあてる。 これらの言語資料を比較調査することにより、言語の地域的特徴を記述し当時の文献資料の移動があったことをあきらかにする。古代メソポタミア楔形文字文化圏における都市間の文化・学術交流が確固なものとなることが期待される。
|
研究成果の概要 |
本研究は、未公刊楔形文字資料を公刊しそれらによりシュメール語の比較研究をおこなうことを目的としたものである。対象資料は、イラクで所蔵されるイラク・ギッシャ出土資料、イラン国立博物館所蔵のイラン・アンシャン出土資料(シュメール語、エラム語、アッカド語資料)、京都大学総合博物館所蔵のイラク出土の楔形文字資料である。これらを共同研究者とともに研究し、翻字、翻訳、手写コピーの出版、および公刊の準備をおこなった。これらの調査研究を行った紀元前三千年紀のシュメール語資料にかんし、文法接辞のあらわれかた、書記方法、楔形文字の字体などに、時期だけでなく地域によって違いがみられることを確認した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中近東情勢に懸念があるなか、イラク・イラン両国と日本の研究協力により、古代メソポタミアの未公刊言語資料のあらたな公刊には大きな意義がある。イラク・ギッシャの古シュメール語文書は、出土状況が確認できる世界の楔形文字研究にとって重要な資料群であり、イランのアンシャン文書は、エラム語。アッカド語、シュメール語の複数言語の楔形文字資料である。資料には、王碑文、行政経済文書、奉納文書、神名リストなどが含まれる、これらの資料の公刊により、歴史学、言語学、宗教学にあらたな研究データを提供できる、本研究は、日本とイラク・イラン両国との友好的な学術・研究関係持続・発展に貢献するものである。
|