研究課題/領域番号 |
20K00600
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
益子 幸江 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (00212209)
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研究分担者 |
峰岸 真琴 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20183965)
鈴木 玲子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (40282777)
降幡 正志 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (40323729)
佐藤 大和 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 研究員 (50401550)
岡野 賢二 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (60376829)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | リズム形成 / 声調言語 / 東南アジア / 音節 / イントネーション / 語 / リズム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、声調言語であるタイ語、ビルマ語、ラオ語、ベトナム語に対し、非声調言語であるインドネシア語と日本語を対比させて、それぞれの言語グループで言葉のリズムがどのように形成されるか(感じ取られるか)と、これがイントネーション(音調:音の高低)とどのようにかかわるかを解明することを目的としている。 代表者らは声調言語と非声調言語のリズムについて研究を進めてきたが、リズムの単位の担い手を階層的に捉える必要が分かり、さらにイントネーションと関連がありることも見出してきた。 本研究では各声調言語のリズム単位とリズムパタンのタイプを見出し、タイプごとのイントネーションの決定要因を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究は、言葉のリズムの形成に関与する諸特徴を解明することが目的である。 声調言語であるタイ語、ラオ語、ビルマ語、非声調言語であるインドネシア語、日本語を研究対象とした。基礎語彙500語について、声調言語の3言語については音節構造及び声調のデータベースが完成した。インドネシア語では情報構造の視点から持続時間やピッチの変化との関係を実証的に検討した。日本語ではアクセントと音調動態の関係について、自然な自発発話(制約をつけない)を用いて検討した。以上の研究から、リズムと関連する規則性が見られることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
言葉のリズムについて、言語学的及び音声学的視点から可能なアプローチを行った。言葉のリズムが音響的な諸特徴を計測するだけでは解明できないことはすでに知られていたが、語の音声学的構成、声調やアクセント、統語的役割と表現意図の、音声学的・言語学的要因がリズム形成及びリズム感覚に関与的であることが示唆された。これにより、言語の様々な側面と音声との関りについての研究が進む道が示された。また、特に日本での外国語学習で、リズムだけを習得すれば発音がよくなるかのような俗説があるが、語の意味や表現なども含めて身につければ最終的にその言語のリズムが得られるという、語学習得の王道の証左となる。
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