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平安期鎌倉期の日本語における格非表示名詞句の運用システム

研究課題

研究課題/領域番号 20K00638
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02070:日本語学関連
研究機関神奈川大学

研究代表者

山田 昌裕  神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (70409803)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード格非表示名詞句 / 無助詞名詞句 / 平安期鎌倉期 / 有生名詞句 / 無生名詞句 / 係助詞 / 副助詞 / 有助詞名詞句 / 統語的振る舞い / 格成分
研究開始時の研究の概要

格非表示名詞句(格助詞を伴わない名詞句)には、大きく分けて2種ある。ひとつは、助詞が全く下接しない無助詞名詞句、ひとつは、副助詞や係助詞が下接する有助詞名詞句である。無助詞名詞句に関しては、すでに基盤研究(C)課題番号:17K02791によって明らかにしてきた。そこで本研究では、有助詞名詞句に関して、統語上どのような格成分として振る舞い、どのようなシステムで運用されていたのか、明らかにした上で、平安期鎌倉期の格非表示名詞句全体の統語的振る舞いと運用システムを解明するものである。

研究成果の概要

本研究は、平安期鎌倉期において格助詞を伴わない、〈名詞句+係助詞〉や〈名詞句+副助詞〉が、統語上どのような成分として振る舞い、どのようなシステムで運用されていたのか、その全体像を明らかにしようとする研究である。
「コソ」「ゾ」「ナム」「ヤ」「カ」「ノミ」「ダニ」「サヘ」が下接する名詞句はガ格として機能するが、「バカリ」はガ格・ヲ格として機能し、「ナド」はヲ格として機能する割合が高いという実態が明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、平安期鎌倉期の日本語において、格助詞を伴わない〈名詞句+係助詞〉や〈名詞句+副助詞〉が情報伝達上どのような統語的機能を担い、それぞれの時代において、どのようなシステムで運用されていたのかを明らかにした上で、これまで明らかにしてきた無助詞名詞句の統語的振る舞いを合わせて、格助詞を伴わない名詞句全体の統語的振る舞いと運用システムを解明することが目的である。
このような研究はこれまで部分的にしか存在せず、本研究の成果は、これまでの統語的研究や言語類型研究の欠落を補い、日本語文法史研究の促進と発展に寄与するものである。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] (再考)古典語に見られる〈名詞句+副助詞〉の格 ―平安期の実態―2023

    • 著者名/発表者名
      山田昌裕
    • 雑誌名

      青山語文

      巻: 53 ページ: 190-204

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] (再考)古典語に見られる〈名詞句+係助詞〉の格 ―平安期の実態―2023

    • 著者名/発表者名
      山田昌裕
    • 雑誌名

      人文研究

      巻: 209

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] 古典語に見られる〈名詞句+副助詞〉の格―鎌倉期の実態―2023

    • 著者名/発表者名
      山田昌裕
    • 雑誌名

      人文研究

      巻: 210

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 「マデガ」「バカリガ」における「ガ」の表現性―抄物を中心として―2022

    • 著者名/発表者名
      山田昌裕
    • 学会等名
      第161回表現学会東京例会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 格助詞「が」の変容―連体から連用へ―2022

    • 著者名/発表者名
      山田昌裕
    • 学会等名
      第20回対照言語行動学研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 「マデガ」「バカリガ」における「ガ」の表現性――抄物を中心として――2022

    • 著者名/発表者名
      山田昌裕
    • 学会等名
      第161回表現学会東京例会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 助詞「が」の変容―連体用法から連用用法へ―2022

    • 著者名/発表者名
      山田昌裕
    • 学会等名
      第20回対照言語行動学研究会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 格非標示名詞句の格2021

    • 著者名/発表者名
      山田昌裕
    • 学会等名
      人文学研究所 共同研究グループ日中韓対照言語研究
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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