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中古・中世のコロ-ケーションに関する研究―生活語を中心としてー

研究課題

研究課題/領域番号 20K00639
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02070:日本語学関連
研究機関東京学芸大学 (2023)
大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 (2020-2022)

研究代表者

松崎 安子  東京学芸大学, 教育学部, 特任准教授(Ⅰ種) (50581724)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードコロケーション / 共起 / 古典 / 生活語 / 評価語
研究開始時の研究の概要

本研究では、中古・中世におけるコロケーションについてコーパスを用いた調査を行い、電子的に整理し、古典語コロケーションの実態を(特に、体言と親和性のある用言類との共起関係を単独の語のみならず連語、連句結合、文レベルでの共起関係にまで範囲を広げ)明らかにする。このデータを基に、主として衣食住といった生活語彙について社会、生活様式・様態の実態、変化と関連付け、日本人が言語によっていかに生活を表現してきたのかを歴史、民俗、社会学などの周辺学問を援用しながら考察する。

研究実績の概要

日本語のコロケーション研究の現状としては、日本語教育、日本語表現等の領域からの要請に応え、辞典の発行、web上でのコロケーション検索が可能となっている。一方で、古典語では十分に行われてきたとは言い難い。そこで本研究では中古・中世におけるコロケーションについてコーパスを用いた調査を行い、電子的に整理し、古典語コロケーションの実態、特に、古今に渡り概念的に普遍性の高い衣食住三分野の体言と親和性のある用言類との共起関係を明らかにする。このデータを基に、主として衣食住といった生活語彙について社会、生活様式・様態の実態、変化と関連付け、日本人が言語によっていかに生活を表現してきたのかを周辺学問を援用しながら考察する。
2023年度も引き続き、1.体言を中心語とした用例文収集、2. 『日本古典対照分類語彙表』外作品の語へ分類番号付与、3.統計的指標を用い共起度をはかる、の3点を引き継ぎ、加えてコロケーションの種類や、そのジャンル間での異なりについて調査・考察することを計画していた。上記項目1.については『日本古典対照分類語彙表』の体の類に分類掲載され、「1.3331食生活」「1.3332衣生活」「1.3333住生活」の分類番号を当てられた語を中心語とし、それらの語が含まれる用例文を収集している。その際、『日本語歴史コーパス(CHJ)』も利用することで作業の効率化を図っている。上記項目2.についても分類語彙表の調査対象作品以外にCHJ収録作品において新たに見られた語について用例を収集するとともに、分類語彙表を参考とした分類番号での整理を行っている。この作業へ注力しながら、上記項目3.については項目2.で得られた成果を活用し、生活語の使用状況から同ジャンル間での作品の類似性を測る試みをおこなってきている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

継続計画としていた「1.体言を中心語とした用例文収集」については、収集作業を終えているが『平家物語』について、用例の収集とその取りまとめを全ては行えていない。
「2. 『日本古典対照分類語彙表』外作品の語へ分類番号付与」についても、『日本古典対照分類語彙表』で調査対象となっていないが、『日本語歴史コーパス』には収録されている作品において新たに見られた語についても『日本古典対照分類語彙表』を参考としながら分類番号のアノテーションを行っているが、用例整理を終えられていない。
「3.統計的指標を用い共起度をはかる」については、調査対象となる共起例がやはり不足しており、共起度やその傾向が把握しにくいと判断し、調査対象作品をいくつか追加することとし、簡易コーパスの構築を継続している。
以上の内、計画項目1および3についての進捗から、当初計画より遅れていると判断する。

今後の研究の推進方策

全体としては、前年度の作業を継続・完遂し、語のバリエーションやその史的変遷、それらのジャンル間での異なりと、特徴に由来する事柄について、他分野の成果も援用し考察を深め究明する。
そのために中古・中世の追加資料の簡易コーパス構築も迅速に進める必要がある。ただし、中古・中世のコロケーションの特徴がより明確化するよう、時代は後世になるが、江戸末期の随筆作品も比較対象として検討している。
今後、データ入力や整理等にかかる人員を確保し、計画を完遂したい。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 『日本語歴史コーパス』に収録されている日記・紀行文の文体研究2022

    • 著者名/発表者名
      松崎安子
    • 学会等名
      「通時コーパスシンポジウム2022」
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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