研究課題/領域番号 |
20K00655
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 |
研究代表者 |
柏野 和佳子 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 准教授 (50311147)
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研究分担者 |
丸山 直子 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (00199936)
佐渡島 紗織 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (20350423)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 文体 / 書き言葉 / 話し言葉 / コーパス / 位相 / 学術的文章 / 文章作成 / 日本語教育 / 語彙 |
研究開始時の研究の概要 |
学術論文作成時に話し言葉的な語を混在させないためには,「話し言葉的」と「書き言葉的」の区別が必要である。しかし,その文体差には段階的なものがある。また,それらの区別よりも,公的な場面で使用されやすい「硬い」語か,そうではない「軟らかい」語かなどの文体差が使用差に効いている場合がある。 そこで本研究では,書き言葉の硬軟と話し言葉の硬軟という4つの観点から,各種コーパスや,作文,論文の使用例を分析し,計量的に文体差を示す仕組みを実現する。また,計量的な文体差情報を元に「書き言葉的」「話し言葉的」「硬い」「丁寧」「古い」「軟らかい」「くだけている」等の位相情報を付与した言語データベースを構築する。
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研究成果の概要 |
「書き言葉的」な語で記述すべき学術的文章(レポート、論文等)に「話し言葉的」な語が混じるという問題を解決するために、「書き言葉的」「話し言葉的」といった注釈のある語を作文技術に関する文献等から2,791語抽出した。それらに,『日本語日常会話コーパス』(CEJC)、『日本語話し言葉コーパス』(CSJ)、『語の文体値データ』の情報を付与し、語の文体差を計量するためのデータベースを作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的文章(レポート、論文等)の作成時に、「話し言葉的」な語や、軟らかすぎる語を用いるのは避けた方がよい。そのためには、語レベルでの文体情報の把握が必要になる。本研究では、「書き言葉的」な語、「話し言葉的」な語を2,791語集め、それらの話し言葉や書き言葉のコーパス頻度情報に基づいた使用差を数値化することによって、語に文体情報を付したデータベースを構築した。学術文章作成時に、より適切な語句選択が可能になる資料として役立つものと期待される。
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