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構文学習における構文の限定的生産性の探索的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K00680
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02080:英語学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

木原 恵美子  神戸大学, 大学教育推進機構, 准教授 (30611371)

研究分担者 濱野 寛子  名古屋学院大学, 経済学部, 講師 (50756971)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード幼児 / 学習者 / 構文学習 / 会話における構文 / グッドイナフアプローチ / 構文の部分的生産性 / グッドイナフ・アプローチ / 幼児と大人 / L2学習者 / 認知的アクセシビリティ / L2習熟度 / engagement / 日本人学習者 / 日本人母語話者 / 構文の学習 / 構文の獲得 / 構文の運用 / 記憶 / L2能力 / 会話の目的 / 繰り返しと響鳴の頻度 / 子供の構文学習 / 馴染みのないコンテクスト / 構文の創造的使用 / 学習者談話分析
研究開始時の研究の概要

2人以上による会話を分析するとわかることであるが、「構文を知っていること(言語知識)」と「構文を使えること(言語運用)」の間には、特に学習者や幼児のなかでは、大きな隔たりがある。そこで本研究では、言語を習得中の学習者によって実際に発話された構文を分析することで、「会話という実践の場で使用される構文」の動的な側面を探索的に考察する。

研究成果の概要

まず、会話における幼児や学習者の構文選択は、エラー予測、カバレッジの調整、構文へのアクセス、会話への参加目的といった構文の知識以外の要因の影響を強く受けることが明らかになった。これに対して、大人の母語話者は構文の知識とこれまでの経験に基づいた構文選択を行なっており、それ以外の要因の影響を幼児や学習者ほど受けない可能性があることが示唆された。次に、この結果より、幼児、学習者、大人も構文の選択と産出時にはグッドイナフアプローチ (Goldberg and Ferreira 2022) をとることがあることが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本プロジェクトの結果を受けて、最終年度にAdele Goldberg氏を招聘し、国際シンポジウムを開催した。その結果、幼児、大人、学習者も構文の選択と産出時にはグッドイナフアプローチ (Goldberg and Ferreira 2022) をとることがあることが明らかになった。今後は、話者(幼児、学習者、大人)がどのような場面でグッドイナフアプローチをとる傾向があるのかを分析していく必要があることが確認された。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて 2023 2022 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (9件) 図書 (2件) 備考 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [国際共同研究] 国立台湾大学(その他の国・地域)

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 構文の学習と部分的生産性の条件付け要因の探索的研究2022

    • 著者名/発表者名
      木原恵美子・巽智子・濱野寛子
    • 雑誌名

      日本認知言語学会論文集

      巻: 22

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 構文の学習と部分的生産性の条件付け要因の探索的研究2021

    • 著者名/発表者名
      木原恵美子・巽智子・濱野寛子
    • 雑誌名

      日本認知言語学会第22回全国大会 Conference Handbook

      巻: 22 ページ: 18-30

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 話者の活動経験が事物の数え方に影響を与える可能性2022

    • 著者名/発表者名
      濱野寛子
    • 学会等名
      国際シンポジウム「言えそうなのに言わないのはなぜかー学習者と母語話者の違いー」
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] L2英語学習者による響鳴ー構文のファンネル構造ー2022

    • 著者名/発表者名
      木原恵美子
    • 学会等名
      国際シンポジウム「言えそうなのに言わないのはなぜかー学習者と母語話者の違いー」
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 質問と返答のやりとりの学習と発達的変化ー日本語親子会話コーパスの分析からー2022

    • 著者名/発表者名
      巽智子
    • 学会等名
      国際シンポジウム「言えそうなのに言わないのはなぜかー学習者と母語話者の違いー」
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] Choosing good-enough constructions2022

    • 著者名/発表者名
      Adele Goldberg
    • 学会等名
      国際シンポジウム「言えそうなのに言わないのはなぜかー学習者と母語話者の違いー」
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] L2英語学習者による3人会話にみられる繰り返し2021

    • 著者名/発表者名
      木原恵美子
    • 学会等名
      第22回日本認知言語学会全国大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 会話の流れを学習するー子供の「うん」の使用の発達的変化ー2021

    • 著者名/発表者名
      巽智子
    • 学会等名
      第22回日本認知言語学会全国大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 助数詞の選択における話者地震の活動経験の関与についてーSNS関連の数え方に注目して2021

    • 著者名/発表者名
      濱野寛子
    • 学会等名
      第22回日本認知言語学会全国大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 第一言語取得研究の紹介2021

    • 著者名/発表者名
      巽智子
    • 学会等名
      神戸大学国際文化学研究科研究推進センター(Promis) セミナー
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 外国語学習者の言語処理プロ セス:言語産出における文法の役割2021

    • 著者名/発表者名
      濱田真由
    • 学会等名
      神戸大学国際文化学研究科研究推進センター(Promis) セミナー
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 認知言語学論考2023

    • 著者名/発表者名
      木原恵美子
    • 総ページ数
      25
    • 出版者
      ひつじ書房
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [図書] 言えそうなのに言わないのはなぜかー構文の制約と創造性2021

    • 著者名/発表者名
      木原恵美子・巽智子・濱野寛子
    • 総ページ数
      288
    • 出版者
      ひつじ書房
    • ISBN
      4823410793
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [備考] 国際シンポジウム「言えそうなのに言わないのはなぜか ー学習者と母語話者の違いー」

    • URL

      https://www.solac.kobe-u.ac.jp/explainmethis-workshop2022.html/

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [備考] Adele Goldberg教授 招聘ビデオ講演

    • URL

      https://www.solac.kobe-u.ac.jp/explainmethis2022-movie.html/

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会・シンポジウム開催] 国際シンポジウム「言えそうなのに言わないのはなぜかー学習者と母語話者の違いー」2022

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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