研究課題/領域番号 |
20K00688
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 新潟食料農業大学 |
研究代表者 |
西牧 和也 新潟食料農業大学, 食料産業学科, 准教授 (10734189)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 具現パターン / (非) 顕在的具現 / 類型論的相違 / 形態部門と統語部門のインターフェイス / 競合理論 / 統語部門と形態部門のインターフェイス / 記述属格 / 形容詞化 / (非) 顕在性 / 言語間相違 / 形態部門と統語部門の競合 / 言語類型 / 形態的表示 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、文法機能・範疇を顕在的に具現するか否かで、言語には顕著な相違が見られることを指摘し、顕在的具現を選択する言語と非顕在的具現を選択する言語について記述的一般化を提示する。さらに、競合理論という理論的枠組みに基づいて、この記述的一般化に対する理論的説明を試みる。そして、これにより、非顕在的具現と顕在的具現の選択をめぐる言語間の相違が何に由来するものであるのか、その究極的理由の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
文法機能・範疇の具現方法には、非顕在的具現と顕在的具現という2つのパターンが認められる。本研究の目的は、競合理論という理論的枠組みを採用して、その選択が言語ごとに決定されていることを明らかにすることである。競合理論によれば、統語部門と形態部門は構造具現をめぐって競合し、言語は統語部門での具現を優先するものと形態部門での具現を優先するものに大別されるという。競合理論のもと、具現パターンをめぐる言語間相違はこの2つの言語タイプの相違として説明できることを論証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
具現パターンの選択をめぐって言語間に対立が見られることは先行研究において暗に示唆されてきた。しかし、この問題に正面から取り組み、その対立が何に由来するものであるのかという問いに答えようとする試みはなかったと言える。本研究の意義は、競合理論という観点から、その対立に、初めて、原理的説明を与えたという点に求められる。
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