研究課題/領域番号 |
20K00692
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
仁科 恭徳 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (00572778)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | パラレルコーパス / レキシカルプロファイラー / 辞書学 / 翻訳ユニット / コーパス言語学 / 意味論 / ツール開発 / 翻訳学 / 日英・英日翻訳 / 翻訳コーパス / 辞書編纂 / コーパス検索ツール / ワードプロファイラー / 日英翻訳 / 和英辞典 / 翻訳研究 / 英語教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、パラレルコーパス(別名、翻訳コーパス)を活用した言語研究を普及・促進させるため、既に公開されている日英・英日パラレルコーパスのフォーマットを整備・統一し、それらをオンライン上で一覧検索できるシステムを開発し一般公開することを主目的とする。このシステムの完成により、今まで不可能であった計量的見地からの日英間の比較言語学的考察が可能となり、英語学習・翻訳支援ツール開発などへの応用も期待できる。研究の後半では、この検索システムを利用することで、単言語コーパスの活用だけでは不可能であった言語分析の一端を辞書学や翻訳学の見地から具体的に示す。
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研究成果の概要 |
まず、2000年以降に無償で公開された9種の既存の日英・英日パラレルコーパスのフォーマットを統一し、串刺し検索できるように整備した。重複が見られるノイズ等についても削除し、その結果、英語・日本語それぞれ4000万語弱のパラレルコーパスが完成した。 次に、これら整備した9種の日英・英日パラレルコーパスを瞬時に検索できるワードプロファイラーを開発した。Ver.1.0, 1.1, 1.2では、日本語から英語の翻訳方向で検索できるシステムを開発した。起点言語となる日本語のパターン検索機能、コロケーション抽出機能、用例+対訳の表示機能などを搭載 し、ジャンル別の用例数も表示を可能にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義は、現在までに日本のみならず世界においても存在していなかった複数のパラレルコーパス(4000万語弱)を串刺し検索できるワードプロファイラーを開発し、無料一般公開したことにある。初心者にも検索しやすいようにユーザーフレンドリーなインターフェースの開発を心掛けた。ユーザーは日本国内のみならず、日本語を学ぶ欧米諸国(特に、イギリス)にも見られた。翻訳・通訳支援、対照言語学/翻訳学研究の用途のみならず、国内外で日本語学を専攻する大学生や大学院生にもニーズがあったことは驚きであり、学問分野の枠を超えて幅広い層で活用いただいている点こそが、この研究成果の社会的意義であると言える。
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