研究課題/領域番号 |
20K00704
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
堀 恵子 東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (70420809)
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研究分担者 |
李 在鎬 早稲田大学, 国際学術院(日本語教育研究科), 教授 (20450695)
ヨフコバ四位 エレオノラ 富山大学, 学術研究部教養教育学系, 教授 (10512410)
加藤 恵梨 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70770311)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | データ駆動型学習 / 実践授業 / コーパス / 学習者コーパス / 文法 / 日本語教育 / Data-Driven Learning / 協働学習 / 協働 / 機能語用例文データベース「はごろも」 / コーパスデータ / ICT / 自律学習 |
研究開始時の研究の概要 |
データ駆動型学習(Data-Driven Lerning:DDL)とは,学習者自身がコーパスから抽出した多くの例文を見て,言語の特徴を「発見」する学習方法である。ICTを取り入れた発見学習として,学習者の主体的な学びや学習者同士の協働学習を引き出すことができ,批判的思考力,創造性を涵養する高い効果が望める。本研究は文法学習に焦点を当て,ウェブツールの例文参照状況やDDLを参考にした文作成に学習者レベルがどのように関連するかを調査分析し,実際の授業に協働学習と自律学習をバランスよく取り入れるモデルを提案する。また,学習者が作成した文をコーパス化し,ウェブツールに加え,さらなる学習に役立てる。
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研究成果の概要 |
データ駆動型学習(DDL)を取り入れた文法教育の方法を探る実践研究と,DDLを支援するために教育的仲介を施したウェブツールの改訂を行った。 実践研究では,1学期間に3通りの異なる方法を行い,比較した。その結果,先に意味・機能をウェブツールで調べてから例文の特徴を考えるトップダウンの方法より,コーパスの例文を見て特徴を考えたうえで,例文作成させるボトムアップのほうが,言語使用に関するメタ知識を得やすい可能性があることが示された。 DDLに用いるウェブツール機能語用例文データベース「はごろも」の意味・用法を表す語を精査,3階層とした。そして「意味分類」一覧のタブから開けるようにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DDLは,データを学習者自身が見て、言語の特徴を発見する学習であり,「答えのない問題に解を見出していくための批判的、合理的な思考力をはじめとする認知的能力(文部科学省2012)」の涵養につながる。 英語教育ではDDLの実践研究が多く,Boulton & Cobb (2017)は64件の研究を対象としたメタ分析で大きな全体的な効果があったと述べている。しかし,日本語教育においては,語彙学習の実践報告が見られるものの,文法学習においては実践研究は堀(2020,2022)以外には見られない。 本研究が日本語教育の文法教育分野にDDLを取り入れるる方法を示すことは,意義あることである
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