研究課題/領域番号 |
20K00732
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 東京国際大学 |
研究代表者 |
岡本 能里子 東京国際大学, 国際関係学部, 教授 (20275811)
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研究分担者 |
臼山 利信 筑波大学, 人文社会系, 教授 (50323225)
本田 弘之 北陸先端科学技術大学院大学, グローバルコミュニケーションセンター, 教授 (70286433)
岩田 一成 聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (70509067)
横田 和子 広島修道大学, 国際コミュニティ学部, 講師 (80434249)
岩坂 泰子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (80636449)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ビジュアルリテラシー / 医療現場 / サインデザイン / やさしい日本語 / マルチリテラシーズ教育 / 多言語多文化共生社会 / 持続可能性 / 安心安全な社会 / 医療サイン / ビジュアル・リテラシー / 見る(ビューイング) / システムデザイン |
研究開始時の研究の概要 |
病院や医療機関などのサインにおけるピクトグラムやイラスト、色などの視覚情報と文字情報の相互作用に注目し、分析することを通して、継続して研究を進めている日本語特有のビジュアル・リテラシーの解明を更に進める。その上で、異なる文化的背景の人々や高齢者にとっても「わかりやすい医療サイン」のあり方について検討する。 医療情報は、緊急時と平時の双方に関わる重要情報である。「やさしい日本語」と<やさしい日本語>の考え方に、新たにビジュアル・リテラシーの観点を加える必要性を提案し、その成果をもとに、「わかりやすい医療サイン」の開発を行い、「安心安全な多言語多文化共生社会日本」の構築に貢献することを目指す。
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研究実績の概要 |
昨年度は、一時収束が期待されたコロナ感染だったが、再度緊急事態宣言が発令された地域もあり、病院や海外での調査が再びできなかった。そのため、それぞれが担当することになっていた国内外の病院や医療関係のサインの調査成果報告のための対面研究会は一度も開催できなかった。しかし、本メンバーで学会発表を行ったため、その準備と振り返りのためのオンライン研究会を開催することができた。進捗状況としては、代表者は、前年度集めた病院のサインの中で、特にコロナ関連のサインのデータを追加収集し全員で活用できるようDropboxに格納した。また、首都圏および地方自治体のHPから、多言語サイトの1つである「やさしい日本語」のコロナ関連情報のイラストやピクトグラムなどを収集した。さらに医療関係やデザイン研究分の医療サイン研究やユニバーサルデザインとしての医療サインの研究報告書や成果論文などの収集を行った。 これらをもとに、分担者の本田弘之氏と臼山利信氏とで、SDGsの観点から自治体の多言語表示について日本言語政策学会の大会でパネル発表を行った。岩田一成は、医療関係者と立ち上げた医療現場での「やさしい日本語研究会」において病院やNGOの外国人支援者とで開発したyou tubeに加わった「新型コロナ編」を通して、医療従事者に研修を行っており、自治体職員への研修も担っている。 昨年度からメンバーとして参加した日本の英語教育の多言語多文化教材開発や教員養成の外国語活動の研究をリードしている岩坂泰子氏と横田和子氏とが中心となり、マルチリテラシーズ教育学の観点から、日本国際理解教育学会の特定課題研究グループの最終報告書を作成した。絵本を使った詩を身体、視覚などのマルチモードを通したリテラシー研究として分析を行うためのオンライン研究会を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
各教員の所属している機関からの要請もあり、想定していたデータ収集のための出張や学会参加ができず、現地で撮影したり、必要機関を訪ねて、資料収集することができなかった。 また、学会もオンライン開催がほとんどだったため、移動費や滞在費を使う機会がなく、また、参加費も発生しない場合が多かった。研究会もオンラインで行ったため、遠方のメンバーの移動経費の必要もなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、収集できつつある病院や病院に行くまでのサイン撮影をさらに進める。また、岩田と共に病院に留学生に同行し、スムーズに診察を受け支払いをして病院を出るまでの一連の行動に支障はないか、調査を行う。そこでのビジュアル要素による誤解やわかりにくさ、文化差についてを考察する。6月の日本言語政策学会では、臼山と本田との特定研究の成果を報告することが決まっている。 コロナ制限が大幅緩和されたため、まだほとんどできていない地域の日本語ボランティア教室に通う外国人、病院の外国人、高齢者の方に対して、サインのわかりやすさや問題点について調査し、「やさしい日本語」への貢献と日本語のビジュアルリテラシー研究の成果を目指し、考察し学会で順次発表していく。
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