研究課題/領域番号 |
20K00733
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
王 伸子 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (10233016)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 日本語教育 / 外国語教育 / 音声教育 / 音声表現 / ナレーション / ボイスオーバー / ナレーター / 音声教材 / 音声 / 教材 / 第二言語習得理論 / 学習者 / ワークショップ / 教材開発 / ボイスサンプル / アナウンス音声 / 音響分析 / ストーリーロジック / 動物行動学 / 学習者の振り返り / MAXQDA / オンライン授業 / 聴覚フィードバック / 教師研修 / 鳴禽類 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、日本語教育における音声指導について、「ナレーションボイスサンプル」を学習者が作成する方法の効果と指導方法を研究する。ついては、以下の調査・研究を行い、新しい音声指導方法と、ボイスサンプルの原稿・音声をリソースとして公開する。 ①「ナレーションボイスサンプル」は自律的音声学習に貢献することを実証した研究代表者による先行研究を実践する教材を作成する。 ②従前の研究で収集したボイスサンプルの原稿を活用し、ナレーターによる録音により、実践的教材を開発・作成する。 ③「ナレーションボイスサンプル」をプロジェクトワークとして導入する指導案と、それをワークショップ形式の教師研修方法として構築する。
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研究成果の概要 |
本研究は、ナレーションの音声がどのような構造を持っているのかを明らかにし、その特徴を生かして日本語教育の教材を作成し、その効果を検証することが目的である。ナレーションの音声の特徴の分析は、おなじく音声をアウトプットする声優、アナウンサーと同じ原稿をそれぞれのプロに読み上げてもらい、全体の時間長を計測し、その差の原因が母音長にあること、ポーズにあることなどを特定した。以上の結果を反映した学習者用ナレーション教材を作成した。また、多くの日本語教師にその教材を使ってもらえるよう、ウェブサイトを作成し、教材にアクセスできるよう設計した。また、ナレーターが公開しているボイスサンプルにもリンクしている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語教師は、常に教材を求めているが、とくに音声に関する教材はレベル別や母語別で発音の困難な点が異なるということと、音声の指導は得意ではないと感じている日本語教師が多いということで、注目されることが多い。本研究は、語の発音の練習だけではなく、一定の長さのある表現力を習得するために、会話ではなく、内容にも重点を置いた原稿を、プロのナレーターが読んだものを教材としている。既習語彙にはとらわれず、内容に重点を置いた教材を作成したので、日本語教育への貢献度は高いと確信する。また、大学の日本語学の専門科目としてもカリキュラムに取り入れることができたのは大きな進歩であった。
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