• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

第二言語ライティングにおけるgood writer養成に向けたコーパス開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K00739
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02090:日本語教育関連
研究機関関西学院大学

研究代表者

長谷川 哲子  関西学院大学, 経済学部, 教授 (20368153)

研究分担者 堤 良一  岡山大学, 社会文化科学学域, 教授 (80325068)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
キーワード第二言語ライティング / 意見文 / 分かりやすさ / 分かりにくさ / アカデミックライティング / 評価 / ライティング / 第二言語 / good writer / データベース / 作文コーパス / 検索タグ / L2ライティング / 作文 / コーパス / 自律
研究開始時の研究の概要

本研究は、日本語学習者の自律的なライティングに資するコーパス開発を目的として調査、分析を進める。まず、日本語学習者を対象とした作文調査、それを資料とした作文調査評価を行う。これらの結果から、コーパス資料に読み手による評価を施し、評価を特徴づける要素をタグ化する。この作業成果により、書き手による検索・活用を可能なツールを作成し、自律的なライティングにつなげようとするものである。

研究実績の概要

2023年度は、研究計画の大幅な変更として、研究代表者の既有の作文データをもとにした分析を行った。当初計画で予定していた、学外の作文執筆協力者の募集が困難と判断したためである。
データベース作成のための基礎的調査として、既有の作文データ(意見文2種類:国内の大学に留学している学生が執筆した作文データ)をもとに、作文の構成や意見の展開のしかた等、作文執筆プロセスや作文評価に関わると考えられる項目について、作文データの分析を実施した。分析担当者は、言語教育を専門とする研究協力者1名と、研究代表者である。具体的な分析項目として、冒頭文での意見提示の有無、意見文における主張に関わる具体例提示の有無、結論提示の有無、結論導入表現、突出した分かりやすさ/分かりにくさ等である。こうした質的分析を通じて、一見構成が整っているように見える意見文について、分かりやすさや分かりにくさに影響を与える要素を、学習者にも理解しやすい形で明らかにすることを目的としている。読み手(=評価者)にとっての分かりやすさ/分かりにくさの分水嶺がどこにあり、どのような点に留意すべきか、といった具体的、かつ実践的な内容の解明に向けたコーパス作成を最終目標として、作業を継続している。
さらに、上記の作文データ分析と並行し、第二言語としての日本語ライティングやその評価に関わる研究動向の把握、および関連する文献の収集作業も継続している。現状では、ライティングに関するまとまった研究は、英語を対象としたものが依然として多いが、日本語教育分野での知見の渉猟も続けている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ禍の影響から、研究計画を大幅に変更した。その変更に伴って、研究の最終的な目標設定も変更することとなり、その変更に合わせて研究計画を立て直しているため。

今後の研究の推進方策

今年度は、当初の研究期間の最終年度に当たるが、研究課題の進捗状況が大幅に遅れていることから、研究期間の延長も視野に入れている。上述のとおり、既有のデータによる調査、分析作業に方針転換したため、web公開が可能なデータベースの構築が難しく、小規模なコーパスの試行的開発を今年度の目標とする。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 2件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 「平田未季(著)『共同注意場面による日本語指示詞の研究』ひつじ書房(言語編)第168巻」2023

    • 著者名/発表者名
      堤良一
    • 雑誌名

      語用論研究

      巻: 24 ページ: 179-191

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 作文の評価コメントにおける評価上の着目点と評点との関連 : 第二言語としての日本語ライティング評価における評価項目2023

    • 著者名/発表者名
      長谷川哲子
    • 雑誌名

      Ex:エクス:言語文化論集

      巻: 13 ページ: 323-343

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 心内の情報を指示するソ系(列)指示詞の用法について2022

    • 著者名/発表者名
      堤良一・岡﨑友子
    • 雑誌名

      言語研究

      巻: 161 号: 0 ページ: 91-117

    • DOI

      10.11435/gengo.161.0_91

    • ISSN
      0024-3914, 2185-6710
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書 2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本語文法学界の展望(2018~2020)現代語2022

    • 著者名/発表者名
      堤良一
    • 雑誌名

      日本語文法

      巻: 22-1 ページ: 171-179

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 引用形式と「まとめ上げ」についてー「行ーこうっと」は言えて「行ーこうって」と言えないのはなぜか?-2022

    • 著者名/発表者名
      髙谷由貴・堤良一
    • 学会等名
      日本語音声コミュニケーション学会 2022年度春季大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 指示詞+固有名詞+ガ」の「予測裏切り的意味」以外の用法について―具体例の観察を通してー2022

    • 著者名/発表者名
      堤良一
    • 学会等名
      日本語文法学会 第23回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 確定性・指示性と評価的意味2021

    • 著者名/発表者名
      堤良一
    • 学会等名
      日本言語学会163回大会ワークショップ「評価的意味と文法現象」
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ワークショップ「評価的意味と文法現象」企画・司会2021

    • 著者名/発表者名
      堤良一・大江元貴・岩男考哲・西村英希
    • 学会等名
      日本言語学会第163回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 説明タスクでの接続詞使用-読み手評価から見た接続詞の選択-2021

    • 著者名/発表者名
      長谷川哲子
    • 学会等名
      JALP10周年記念シンポジウム(日本語プロフィシェンシー研究学会)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] レポート・卒論に役立つ 日本語研究のための統計学入門2023

    • 著者名/発表者名
      閻琳・堤良一
    • 総ページ数
      248
    • 出版者
      くろしお出版
    • ISBN
      9784874249314
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 自由に話せる会話シラバス(第7章 「訂正」課題のポイント)2023

    • 著者名/発表者名
      堤良一(俵山雄司(編))
    • 総ページ数
      276
    • 出版者
      くろしお出版
    • ISBN
      9784874249338
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 日本語プロフィシェンシー研究の広がり2022

    • 著者名/発表者名
      鎌田修(編集、監修)、長谷川哲子、堤良一、閻琳、他
    • 総ページ数
      480
    • 出版者
      ひつじ書房
    • ISBN
      9784823411373
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] いい加減な日本語2022

    • 著者名/発表者名
      堤良一
    • 総ページ数
      197
    • 出版者
      凡人社
    • ISBN
      9784867460009
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi