研究課題/領域番号 |
20K00750
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
坂本 輝世 滋賀県立大学, 全学共通教育推進機構, 准教授 (30850127)
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研究分担者 |
松村 香奈 鶴見大学, 文学部, 講師 (30828926)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 英語論証文 / 一貫性 / テキスト構造の図示化 / 談話注釈タグ付け / 混合研究法 / cohesion breaks / graphic displays / 構成 / アノテーション / タグ付け / フィードバック |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本語母語話者の書いた英語論証文の構造を図式化することで、英語の論証文として不適切な文のつながりを明示し、学習者の理解を助け、ひいては、学習者が自力で文を適切に配列できるようになるかどうかを、実証的に検討するものである。図式化には、文章の構造をタグ付けによって樹状図に転換するアノテーション・ツールを用い、文と文のつながりについての問題点を解析する。また、樹状図を用いて問題点を可視化したフィードバックが学習者にもたらす効果を検証し、英語論証文指導への効果的な活用法を提案する。
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研究成果の概要 |
本研究では、日本語母語話者の書いた英語論証文について、文章の構造をタグ付けによって樹状図に転換するツールを用い、文と文のつながりについての問題点とその要因を分析した。また、樹状図を用いて学習者にフィードバックすることで、不適切な文のつながりや文章の構造についての学習者の理解を助け、学習者が自力で文を修正できるかどうかを実証的に検討した。結果として、タグ付けが図示化されたフィードバックは、書き直しにおける学習者の負荷を軽減し、自力で修正することを可能にし、文章の「構成」や「一貫性」への理解や気づきをもたらす可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英語ライティング評価の観点の一つである「構成」は抽象的な概念で表現されることが多く、日本語母語話者の学習者への指導が難しいとされてきた。本研究では、学習者の書いた英語論証文について文章構造のタグ付けと樹状図への転換を行い、これをフィードバックすることにより、文と文のつながりの問題点を学習者に明瞭に示し、自力での書き直し作業を容易にし、文章の「構成」や「一貫性」への理解に資する効果があったことがわかった。この結果は、英語ライティング評価やフィードバックの方法として、タグ付けツールによる図示化が文字のみのフィードバックとは異なる効果をもつ可能性を示しており、高い教育的意義をもつ。
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